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集中豪雨でホイアンが水没、フエも観光客受け入れを停止
<写真:plo.vn>
27日に中部ベトナムにおいて大雨と水力発電所の放流が重なり、各地で深刻な洪水が発生した。
世界遺産の街ホイアン旧市街や古都フエでは観光客の避難が相次ぎ、現地は混乱の様相を呈している。
ホイアンでは午後3時以降、豪雨に伴って水位が急激に上昇した。
旧市街を流れるホアイ川周辺では水深が最大で約2mに達し、主要道路であるバクダン通りやグエンフックチュウ通りが冠水した。
これにより移動手段は小舟に限られ、観光名所「日本橋(チュア・カウ)」周辺が避難船の接岸地として機能した。
午後5時時点では、日本橋の床面から約0.5mに迫る水位が記録され、引き続き激しい降雨が続いた。
市内のホテルや民泊施設では外国人観光客の避難が進められ、地元当局や交通警察が支援にあたった。
ホアイ川から約500m離れたパンチューチン通りやハイバーチュン通りでも約0.5mの浸水が確認された。
冠水した地域では住民や観光客が船で移動しており、一部の若者は洪水下の旧市街を歩く姿も見られた。
一方、フエでは同日午前11時30分より、ユネスコ世界遺産「フエの建造物群」全域で観光客の受け入れを停止した。
フエ遺跡保存センターによれば、フーン川の水位が警戒レベル3に達しつつあり、遺跡「ゲン・ルオン亭」では約0.5mの浸水が確認された。
特にフエ王宮(大内)やトゥドゥック帝陵、ミンマン帝陵など複数の遺跡では通行が不可能となり、さらなる被害の拡大を防ぐため、点検および補修作業が急がれている。
加えて、木造歩道橋、バオビン古街、タン・トアン橋などの市内観光地も冠水し、移動が著しく困難な状況である。
この3日間、中部地域では寒気、熱帯収束帯、東風の影響により記録的な豪雨に見舞われた。
フエ市内では24時間で150〜200mm、山間部のバクマ山では899mmの降雨が観測された。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。