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ホーチミンの路上にダチョウ、捕獲後に死亡・持ち主は不明
<写真:laodong.vn>
11月7日、ホーチミン市(旧ビンズオン省)に所在するミーフオック2工業団地付近のNA3号道路において、体長約2mと推定される大型のダチョウが道路上を走行する様子が目撃された。
現場には多くの通行者が集まり、スマートフォンで撮影する姿が見られ、当該映像はSNS上で広く拡散され話題となった。
翌8日、同区の行政機関が当該ダチョウを捕獲し、一時的に保管した。
しかし、所有者が不明なままであったうえ、捕獲後には「明らかに疲弊している」との理由により死亡が確認された。
これを受け、行政は適法手続きに基づき、焼却または廃棄による処分を実施した。
この事案においては、いくつかの論点が浮かび上がった。まず、所有者が確認されていなかった点が問題である。
ダチョウのような大型動物の飼育には、適切な登録や管理体制が必要とされるが、それが果たされていなかった可能性がある。
動物法や飼育規制の観点から、責任の所在および制度上の不備が問われる。
次に、交通安全への懸念が挙げられる。大型動物が公共道路を走行することは、自動車との衝突や人身事故を誘発する恐れがあり、重大な交通リスクを内包している。
さらに、動物の福祉および死亡後の処理手続きについても注目されるべきである。
今回のように、捕獲された動物が短時間で死亡し、その後速やかに廃棄処理業者に引き渡される流れは、動物福祉の観点から十分な検証が求められる。
今後の対応としては、次の点が検討課題となる。第一に、当該ダチョウがどこから逃げ出したのか、飼育者や施設の存在の有無を確認する必要がある。
第二に、大型動物の飼育、移送、ならびに逃走防止に向けた動物管理体制の再点検が求められる。
第三に、今後同様の事案が都市部で発生することを想定し、道路への侵入を防ぐためのインフラ整備や、迅速な通報・監視体制の整備も必要である。
本件は「所有者不明の大型動物が公共道路を走行した」という異例の事案として、関連法令の整備、飼育責任の明確化、公共安全の確保、動物福祉への配慮といった多角的な視点からの検証が求められる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。