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タイ・日本企業のベトナム出資、配当収入で長期投資を継続
<写真:tuoitre.vn>
タイおよび日本の大手企業は、ベトナムの有力企業に対して巨額の資本を投入してきた。
出資先には、ビール大手のSabeco(サベコ)、乳業最大手のVinamilk(ビナミルク)、プラスチック製造大手のNhựa Bình Minh(ビンミン・プラスチック)などが含まれる。
これらの一部出資案件では、株価下落により含み損が発生しているものの、安定した配当収入により一定の投資収益が確保されている。
タイのThai Beverage(タイビバレッジ)は2017年、サベコの株式約53.6%を約48億ドル(約7416億円)で取得した。
しかし、2025年11月時点における同社株価はピーク時の3分の1以下に低下しており、含み損は約35億ドル(約5408億円)に達している。
それでもなお、累計配当収入は約15兆4000億ドン(約904億円)に達しており、同社は戦略的な長期保有方針を堅持している。
同様にF&N Dairy Investmentsはビナミルク株の約20.4%を保有し、これまでに累計で15兆ドン(約880億円)を超える配当を得ている。
しかし、株価は依然として取得価格を下回っており、評価損を抱えた状態が続いている。
一方、タイのSiam Cement Group(SCG)は、2012年から段階的にビンミン・プラスチック株を取得しており、2025年時点では2.7倍以上の評価益を実現している。
加えて、累計配当は2兆3000億ドン(約135億円)を超えており、投資成功の代表例とされている。
日本企業においては、大正製薬が2019年までに製薬大手Dược Hậu Giang(ドゥック・ハウザン)を完全子会社化し、安定した収益を確保している。
また、Jardine Cycle & Carriageは冷却機器・電気機械関連のCơ Điện Lạnh(REE)に出資し、株価上昇と高配当により複合的な投資収益を実現している。
これら一連の動きは、ベトナム市場に対する外資企業の強い関心を如実に示している。
配当収入を重視しつつ、長期的な視点に基づいた投資戦略が主流となっており、今後も継続的な資本参入が見込まれる情勢である。
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