おすすめのプロモーション
バイク規制に向けたハノイ、公共電動バイクの運用開始
<写真:daibieunhandan.vn>
ハノイ市は12月初旬より、中心部の環状1号線内において公共電動自転車500台の運用を開始した。
2026年7月に予定されているガソリンバイクの時間帯別通行禁止に先立ち、市民にとって移動手段の選択肢を広げることが急務となっており、本取り組みは新たな都市交通サービスとして注目を集めている。
本サービスは、地場企業であるTrí Namデジタル交通社(TNGo)によって提供されており、初期段階では環状1号線内に130カ所のレンタルステーションを設置する。
各ステーションには10〜15台の電動自転車が配備されており、今後は環状2号線および3号線エリアへの展開も視野に入れている。
利用者はスマートフォンアプリを通じて登録から支払い、QRコードによる施錠解除までを数分で完了できる仕組みとなっている。
料金は15分で1万ドン(約60円)、30分で2万ドン(約120円)に設定されており、12月1日から5日までは試験期間として15分間無料で提供された。
配備されている電動自転車は、着脱式バッテリーを採用しており、1回の充電で最大90kmの走行が可能である。
最高速度は時速25km、積載上限は130kgとされており、仮にバッテリーが切れた場合は、通常の自転車として走行できる仕様となっている。
市内の若者を中心に高い関心が寄せられており、通勤・通学における交通費の節約や、移動時間の柔軟な管理が可能になるといった点が評価されている。
一方で「ペダルが小さい」「ハンドルの位置がやや低い」といった車体設計に関する改善要望も挙がっている。
TNGoは2026年第1四半期までに5000台規模へのサービス拡大を計画しており、ガソリンバイクの段階的な規制に対応した都市交通インフラの整備が加速する見通しである。
今回の電動自転車の導入は、2023年8月に開始された自転車シェアリング事業に続く施策として、環境負荷の低減と市民の移動利便性向上を両立させる重要な一歩となる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。