おすすめのプロモーション
排出基準未満の車両、ホーチミンが罰金導入へ
<写真:laodong.vn>
ホーチミン市は、大気汚染対策の一環として、排出基準を満たさない車両に対する走行規制と罰則制度の導入を進めている。
ホーチミン市は建設省に提出した報告において、交通機関の排出ガスを管理するための2段階の計画を策定中であることを明らかにした。
第1段階では、2030年までに市内のすべてのバスを電気もしくは再生可能エネルギーで運行する方針であり、それに対応したインフラ整備も同時に進められる。
第2段階では、バス以外の交通手段にも排出削減政策を拡大適用し、低排出ゾーン(LEZ)の設置を主要施策とする予定である。
LEZの設置候補地には、市中心部、カンゾー地区、コンダオ島が挙げられており、これらの区域では排出基準を満たさない車両の進入が監視カメラによって検出される。
具体的には、排出基準レベルが自動車でレベル4未満、バイクでレベル2未満の車両が対象となる。
進入路には「LEZ」の標識および路面マーキングが設置され、識別が容易となる見通しである。
運用の初期段階では、市中心部の環状1号線を基準に区域を設定し、主要道路の整備が段階的に進められる。
2025年には市内のバイクに関する実態調査とデータベースの構築が行われるほか、排出規制に関する啓発活動も強化される。
2026年には排出検査拠点の設置と技術者の育成が開始され、営業用車両および配車アプリ車両に対して進入規制と課金制度が導入される予定である。
違反者に対する罰則は段階的に実施される。制度開始初月は啓発期間とし、違反があっても警告のみに留める。
その後2~6カ月目までは罰金を半額に設定し、バイクに対しては10万ドン(約590円)、自動車には20万ドン(約1180円)が科される。
6カ月経過後からは通常の罰金額が適用され、バイクが20万ドン(約1180円)、自動車が40万ドン(約2360円)となる見込みである。
この制度は現在、コンサルタント企業による提案段階にあり、ホーチミン市建設局は関係者から意見を募った上で、最終案を市人民委員会に提出する方針である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。