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ハノイに巨大スタジアム計画、実現すれば規模は世界2位
<写真:vietnamnet.vn>
ハノイ市南部のトゥオンティン郡で「オリンピック都市」プロジェクトの一環として、13万5000人を収容可能な巨大スタジアム「チョンドン・スタジアム」が建設される。
計画が実現すれば、同スタジアムは世界で2番目の規模を誇る施設となる見通しである。
本プロジェクトは現在、詳細設計(縮尺1/500)の段階にあり、地元当局は関係者や住民からの意見収集を進めている。
全体計画の対象面積は1万6000haに及び、そのうち1万haが都市開発の対象とされる。計画区域のうち、区域Bの3118haには約18万6000人の居住が想定されている。
区域Bには、3〜4階建ての戸建て住宅や最大21階建ての集合住宅、さらに商業施設、リゾート、病院、ホテルなどが整備される予定であり、国内外からの観光客やスポーツ関係者の受け入れも視野に入れている。
中核施設である「チョンドン・スタジアム」は、ベトナムの東山文化に登場する銅鼓や伝説のラック鳥をモチーフとしたデザインが採用され、ベトナムの国際舞台への飛躍を象徴する存在として位置づけられている。
現在、世界最大のスタジアムは北朝鮮・平壌の「5月1日競技場」(収容人数約15万人)であり、チョンドン・スタジアムはこれに次ぐ規模となる。
一方、ベトナム国内においては、現時点で最大のスタジアムは収容人数約4万人の「ミーディン・スタジアム」であり、本計画は国内のスポーツインフラにおける大きな転換点となる。
このオリンピック都市には、国際基準を満たす水泳施設「グローバル・アクアティック・アリーナ」などの建設も予定されており、持続可能な都市設計と先端技術の融合を目指している。
ハノイ市は本都市を、アジア大会や将来的なオリンピックの開催も見据えた国際スポーツ拠点として位置づけている。
スポーツ都市構想は国際的にも珍しいものではなく、アラブ首長国連邦の「ドバイ・スポーツ・シティ」、カタールの「アスパイア・ゾーン」、オーストラリアの「メルボルン&オリンピック・パーク」などが先行事例として挙げられる。
ハノイ市南部は、西部や東部と比べて大規模な都市開発が少なく、地価も比較的低水準にあるため、今後の開発ポテンシャルが高い地域とされている。
今回のプロジェクトは、同地域の地理的・経済的価値を飛躍的に高める起爆剤となる可能性がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。