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笑気ガス依存者の末路、病院にまで小型ボンベを携帯
<写真:nld.com.vn>
ハノイ市の精神医療現場において、若年女性による笑気ガス(N₂O)依存の深刻な実態が明らかとなった。
20歳の女性患者が精神科を受診した際に、依存衝動を抑えきれず、バッグに小型の笑気ガスボンベを忍ばせたまま来院していた事例が報告されている。
この事案は、バクマイ病院精神健康研究所の物質使用・行動医学ユニットによって確認された。
女性は診察室で重いバッグからN₂Oボンベを取り出し、「衝動的な渇望に耐えられず、常に持ち歩いている」と説明した。
使用のきっかけは中学生時代に遡り、友人の誘いで初めて吸引した。その後、高校生になるとアルバイト代や親からの仕送りを使い、常習的な使用に至った。
初期は1日あたり20〜30個の風船を用いて吸引していたが、次第に風船を介さず直接吸引するようになり、最終的には1日1〜2本の小型ボンベを使用するレベルに依存が進行した。
バッグの大型化によって、家族に気づかれずに長期間自宅での使用を継続していたことも判明した。
発覚時点での使用歴は6〜7年に及び、本人には手足のしびれ、抑うつ状態、不安感といった精神・神経症状が見られた。
担当医師は、N₂Oが脳や脊髄に作用する鎮静・幻覚性物質であることを指摘している。
長期かつ大量の使用により、神経障害や記憶力の低下、運動麻痺、さらには急性低酸素による突然死など、回復困難な後遺症が発生する危険性があるという。
ベトナムでは2018年以降、都市部を中心に若年層による笑気ガスの使用が急増しており、社会的な問題として浮上していた。
2023年の調査によれば、ハノイ市およびホーチミン市の若者のうち8〜15%が使用経験を持ち、3〜5%が常用者と推定されている。
こうした状況を受けて、2025年1月1日よりベトナム国内では笑気ガスのほか、シーシャおよび電子たばこも禁止品目とされた。
使用や販売に対して行政処分または刑事責任が科されることとなっている。
観光や娯楽を背景に広がった依存の実態が、医療現場と法規制の両面から改めて浮き彫りになっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。