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ベトナム、国際競争指数が低下
世界経済フォーラムにおける新たな報告書ではベトナムの国際競争指数が昨年に比べて3つランクダウンしたことが明らかになった。
<ベトナム、ハイズオン省北部のセメント工場で働く従業員(写真提供:Shutterstock社 / Thi氏)>
世界経済フォーラムの報告書では昨年は国際競争指数が74位であったベトナムは今年は3つランクダウンし、77位になったという。
2018年度、国際競争指数4.0版によると、ベトナムの総合的な指数は58.1ポイントであり、国際平均である60ポイントを下回る結果となった。
同報告書では国際競争指数を国の産業レベルを決定づける要素となる設備や工業政策に基づいて定めているという。
ベトナムは健康(81ポイント、68位)、マクロ経済の安定性(75ポイント、64位)、市場規模(71ポイント、29位)の分野で最も高得点を獲得している。
同報告書では、ベトナムは製造業では140カ国中102位、ビジネスの活発度では101位だ。
製品市場の指数は市場占有率やサービス競争力、貿易関税率などの要素から決定される。
ベトナムの技術革新の可能性に関する分野は国際競争指数を決める12個の要素の中で最低であり、わずか33ポイントで全体の82位だ。
ベトナムは構成要素の中でICT技術の普及度が2番目に低く43ポイントで全体の43位だ。
グローバリゼーションの進行により、貧困や国家間の格差が減少している。ベトナムでは米越の二国間貿易の活発化で輸出関連企業の平均給与が上昇したことにより、貧困にあえぐ人数が減少した。
貿易協定により農業ではなく製造業に従事するベトナム人労働者が増加し、企業の雇用が拡大されているという。
同報告書でベトナムは世界の経済成長の1/3を占める東アジア太平洋地域の中でもベトナムは最も急速に経済成長を遂げている国のひとつとして紹介された。
カンボジアや中国、ラオス、フィリピンなどに加え、ベトナムの昨年の経済成長率は6%以上であったと同報告書で紹介されている。
東アジア太平洋地域の経済成長は国際競争指数の高いシンガポール(83.5ポイント、2位)、日本(82.5ポイント、5位)、香港(82.3ポイント、7位)の3つの国や地域にも寄与している。
起業の風習が強く、労働市場や金融制度も強力なアメリカのポイントは高く、85.6ポイントで1位にランクインした。
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