ダナン大聖堂の行き方や入り方・英語のミサ・周辺観光地|門は閉まってる?
ベトナムの人気観光地ダナンの街中で一際存在感を放つピンクの建物、ダナン大聖堂。
そのピンクの外観が美しく、フォトジェニックだと、ダナン大聖堂はインスタなどSNSで話題の教会です!
一方、ダナン大聖堂はメイン通りから見ると、門が閉まってるようにみえるので、閉鎖したと勘違いしまう観光客もいるようです。
そこで、今回は、ダナン大聖堂に行く前に知っておきたい行き方や入り方、周辺観光地、誰でも参加できる英語のミサの情報などを紹介します。
ダナン大聖堂とは?
ダナン大聖堂は、ダナンの市街地の一角にそびえ立つ教会です。
その特徴的な外観から、ダナン大聖堂はダナン市内観光の中心となっており、連日多くの人が訪れます。
仏教徒に次いでキリスト教徒が2番目に多いベトナムには各都市に教会があります。
ダナン大聖堂はダナンで唯一の教会であるため、地元のカトリック信徒も多く訪れる場所となっています。
また、尖った屋根の頂上に風見鶏があることから、ダナン大聖堂は別名、鶏教会とも呼ばれ、親しまれているそうです。
ダナン大聖堂の歴史
日本では関東大震災が発生した1923年、フランス統治時代だったダナンの市街地中心部にダナン大聖堂の建造が開始されました。
1923年2月に建造が開始されたのち、翌年の1924年3月に完成したそう。
今からおよそ100年前の当時、それだけの超短期間で建造されたとは。。。驚きの速さですね。
フランス領時代の面影が現在も残っているベトナムは、各地に多くの教会が存在します。
ベトナムは仏教の国、というイメージを抱いている人もいるかもしれませんが、仏教徒に次いでベトナムの人口の約8%をカトリック信徒が占めているといいます。
そのため、ダナン大聖堂もベトナム各地に建造された教会の1つとして、カトリック信徒の大切な場所なのです。
<写真左:ビッグベン 写真右:ダナン大聖堂>
また、ダナン大聖堂は、ネオ・ゴシック様式という建築様式で建てられたローマカトリックの大聖堂です。
ネオ・ゴシック様式というと、どんな感じの建物なのかパッと想像しずらいかもしれませんが、イギリスのビッグ・ベンという時計台をイメージするとわかりやすいです。
ネオ・ゴシック様式はイギリス発祥だそうで、ビッグ・ベンも同じ建築様式で建造されています。
詳しい定義はいろいろありますが、大まかにいうと、建物の構造に左右対称かつ規則的なデザインを取り入れたものをネオ・ゴシック様式と呼ぶそうです。
たしかに、ダナン大聖堂の構造も左右対称かつ、窓や入り口のドアに施されたデザインが規則的になっていますね!
ダナン大聖堂の門は閉まってる? 入り方は?
ダナン大聖堂の敷地内へは、2つの入り口があります。
-
正門:チャンフー通り沿い
正門はチャンフーという通りに面しています。
こちらの正門は、ミサの時間以外は閉まってるので、教会が閉鎖されていると勘違いしてしまう人も多いようです。この門が閉まってる場合でも、裏口から出入り可能です。
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裏口:イェンバイ通り沿い
ミサ以外の時間は、イェンバイという通りに面している裏口から出入り可能です。
この入り口を進むと、教会の裏手に入ります。そのまま教会の側面に沿うようにさらに進むと教会の正面へ到着します。
ダナン大聖堂の営業時間
- 開館時間:4:30〜20:00
- ミサの時間
月曜日〜土曜日
:5:00〜、17:15〜
日曜日
(日曜日の10:00〜のミサは英語で行われます。)
- 午前:5:15〜、7:30〜、10:00〜
- 午後:15:00〜、17:00〜、18:30〜
ダナン大聖堂の入場料
ダナン大聖堂の入場料は無料です。
営業時間内であれば自由に出入り可能ですが、ミサの時間は多くの礼拝者も訪れる場所なので敬意を払って観光しましょう。
ダナン大聖堂の所要時間
ダナン大聖堂はあまり大きくない教会なので、ミサに参加しないのであれば比較的短時間で見て回ることが出来ます!
- ミサに参加する場合
:約1〜2時間程
(ミサはおよそ30分〜1時間ほど執り行われます。) - ミサに参加しない場合
:約15〜30分程
ダナン大聖堂の行き方
ダナン市内各地からダナン大聖堂へはタクシーを利用するほか、徒歩でもアクセスできます。
空港から
ダナン国際空港から車で約15分です。
空港で待機しているタクシーやタクシー配車サービスアプリのGrab(グラブ)を利用すると便利です!
ダナン駅から
ダナン駅からは、徒歩約10分ほどでアクセス可能です。
ハン市場などの周辺観光地と併せて訪れることができちゃいます!
ビーチ沿いから
ビーチ沿いからは、車で約10分ほどでアクセスできます。
こちらもタクシーやGrabを利用すると便利です。
白い砂浜が美しいダナンのビーチを観光した後には、パステルピンクのダナン大聖堂を観光するのも悪くないですね!
ホイアンまでのバスも停車する
正門があるチャンフー通り沿いには、美しいランタンで有名な観光地のホイアンまでアクセスできるバス停があります。
ホイアンはダナンから日帰りで観光できる場所なので、ダナンから路線バスに乗ってベトナムのローカル感を味わいながらホイアンを訪れてみるのも良いですね♪
ダナン大聖堂の前のバス停
ダナン大聖堂の見どころ
ダナン大聖堂は、ピンクの外壁が一際存在感を放っていますが、外観だけでなく教会内部や敷地内にも見どころたくさんです!
ダナン大聖堂の外観
なんと言っても、ダナン大聖堂は淡いサーモンピンク色の外壁が特徴的です!
この外観は、まるで物語の世界に登場するお城のようで可愛いと大人気で、日本人や韓国人など多くの観光客が教会の前で写真撮影しています。
教会堂の高さは約70mなので、写真撮影する場合はスマホに簡易魚眼レンズを取り付けると、教会全体を綺麗に収めることができ、おすすめです。
ダナン大聖堂の他に、ベトナム・ホーチミンにあるタンディン教会もピンク色で塗装されています。
どちらの教会も、外壁がピンク色で塗装されている理由は不明だそうですが、教会とピンク色には何か関係があるのでしょうか。
ダナン大聖堂の敷地内には
ダナン大聖堂は外壁だけでなく敷地内も見どころなので、教会正面で写真を撮り終えたなら、建物周辺も少し散策してみると良いでしょう。
教会の中庭には、石板に描かれた絵やイエス様の石像、聖母マリア様の像が美しく、静かに佇んでいます。
特に、聖母マリア様の像の横に作られた、人口の小さな洞窟内では礼拝ができるようにもなっています。
ダナン大聖堂の教会内部
ダナン大聖堂の教会内部にあるステンドグラスと薔薇窓は息を呑むほど美しく、注目ポイントです!
ステンドグラス
<写真:ndoduc / CC BY-SA, ndoduc / CC BY-SA>
五色(赤・青・黄・白・黒)の彩色が施されたステンドグラスは、ダナン大聖堂のようなゴシック様式を採用した教会堂の窓によく使用されるようになりました。
ステンドグラスに描かれているデザインは、聖書を題材にしているものが多いそう。
高大な窓から差し込む光は、天に向かう信仰の理想のかたちを示していると言われています。
また、ステンドグラスは、信者の心を照らす光として、神の家である教会に相応しい装飾だと古くから考えられています。
薔薇窓
教会内部を見学する際、ステンドグラスと併せてぜひ見てもらいたいのが薔薇窓です。
薔薇窓というのは、聖母マリア様と幾何学模様の装飾が中央から放射状に伸びている円形の窓のことを言い、バラの花のような形をしているため薔薇窓と呼ぶそうです。
ステンドグラスと薔薇窓が織り成す光は、礼拝堂の雰囲気をさらに神聖なものにさせており、必見です。
ダナン大聖堂のミサ
ダナン大聖堂は、そのピンクの外観を背景に写真撮影するだけでも十分楽しむことが出来ますが、地元のカトリック信徒の方々と共にミサに参加してみることもおすすめです!
教会堂の建物を見物するだけでなく、実際にミサに参加すると、またひと味違うのではないでしょうか。
ダナン大聖堂のミサは英語
ダナン大聖堂では、毎日ミサが行われています。
通常、ベトナム人の神父様がベトナム語でミサを執り行っていますが、日曜日の10:00〜のミサは英語で行われます。
英語のミサなら気軽に参加しやすいかもしれないので、この時間に合わせて観光してみてはいかがでしょうか。
ダナン大聖堂のミサで注意したいこと
ダナン大聖堂は多くの地元のカトリック信徒が礼拝に訪れます。
ミサに参加する場合は、神聖な場所であることを忘れず、お互いが気持ちよく過ごせるように心がけましょう。
途中入場・退場
礼拝中の厳粛な雰囲気を保つため、ミサが開始してからの入退場は控えたほうが良いです。
露出の多い服装
教会は祈りの場所であるため、常識の範囲内の服装でミサに参加しましょう。
極端に肌を露出した服の着用は避けるのがベターです。
フラッシュ撮影
神聖な雰囲気を壊さないよう、ミサ中に限らず、教会内部でのフラッシュ撮影は止めましょう。
ダナン大聖堂で買えるお土産
ダナン大聖堂の中にはお土産ショップもあります。
お土産ショップでは、彫刻が施された木製の像や書物をはじめ、ロザリオやメダイも販売されています。
記念にお土産として購入してみても良いですね!
ダナン大聖堂の周辺観光地
ダナン大聖堂は、市内の他の観光地とも近い場所に位置しています。
そのため、他の人気観光スポットと組み合わせたプランを立てやすいです!
ハン市場・コン市場
<写真左:ハン市場 写真右:コン市場>
ダナンの観光市場、ハン市場とコン市場はダナン大聖堂から徒歩約15〜20分圏内の場所にあります。
お土産を買うのにおすすめの観光地です!
ロン橋(ドラゴンブリッジ)
ダナン市内中心部を南北に流れるハン川には5つの橋が架かっていますが、そのうちの1つがロン橋は中でもドラゴンブリッジとして有名な橋です。
ダナン大聖堂からタクシーで約10分の場所に位置しているので、ダナン大聖堂から他の観光地へ向かう途中に橋を渡るのがおすすめです。
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チャム彫刻博物館
<写真:"Forecourt of the Museum of Cham Sculpture, Danang" by shankar s. is licensed under CC BY 2.0>
ダナン大聖堂から徒歩約10分圏内にあるチャム彫刻博物館。
チャンパ王国という、ダナンが位置するベトナム中部沿岸地域に、かつて長い間存在していた王国の遺産が展示されている博物館です。
まるで世界史の教科書に登場しそうな石碑や彫刻像が展示されています。
まとめ
今回はダナン市内の中心観光地である、ダナン大聖堂についてご紹介しました。
ダナン大聖堂はインスタ映えする写真が取れる人気観光スポットとして有名ですが、せっかく訪れるなら一体どんな教会なのか、少しだけでも知ってから行ってみるとより一層楽しめると思います!
ダナン市内を訪れた際は、他の観光地と併せてダナン大聖堂を見学してみはいかがでしょうか。
詳細情報
- 住所:156 Đường Trần Phú, Hải Châu 1, Hải Châu, Đà Nẵng
- 電話番号:0236-3825-285
- 営業時間:4:30〜20:00
(基本的に年中無休、ミサの時間以外でも出入り可能で裏手の入り口から入場出来ます。) - 公式HP:https://www.giaoxuchinhtoadanang.org/
- Facebook:https://www.facebook.com/NhaThoChinhToaDaNang
※この記事に記載されている情報は2020年5月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。
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