鍋料理大国ベトナム! 人気・おすすめ鍋料理10選!
ベトナムでは日本以上に鍋料理が親しまれ、多くの人に愛されています!
街中では鍋を意味する「Lẩu(ラウ)」と書いてある看板を目にすることが多く、どこのお店も友人や家族、同僚など大切な人達と楽しく盛り上がる姿でいっぱいです。
今回はベトナム鍋文化が誇る多彩で豊かな味わいの鍋料理をご紹介します♪
ハーブたっぷりの鶏塩鍋「ラウガーラーエー(Lau ga la e)」
ラウ・ガー・ラー・エーは「É」と呼ばれるレモンバジルの葉を使った鶏肉鍋で、レモンバジルの独特な香りが鍋に特徴的な風味を生み出しています。
香ばしいスープは甘く、ほのかな酸味があり、タケノコやキノコ、唐辛子、様々なスパイスが味と食感の引き立て役です。
この鍋はベトナム中部フーイエン省発祥の料理で、中央高原ダラットでも人気の料理として多くの食堂で名物料理として提供されています。
辛さと香りが体を温めてくれるので、寒い日や雨の日に食べることがオススメです!
メコンデルタの発酵魚鍋「ラウマム(Lau mam)」
メコンデルタ発祥の「ラウマム」は魚介類や肉類、野菜などをマム(魚の発酵物)からとったスープで煮込みます。
スープには砂糖と塩、レモングラス、ニンニク、エシャロット、唐辛子を使用し、塩気のある魚醤と甘酸っぱいパイナップル、辛い唐辛子が混ざったような味わいが特徴です。
ラウマムの具材にはパンガシウスの切り身やエビ、イカ、豚バラ肉などがよく使われ、ナスや空芯菜、川菜、カボチャの花、ハスの茎といった様々な野菜とハーブが添えられています。
メコンデルタ湿地帯の食材をふんだんに使った濃厚で独特な味わいが、地元の人々や観光客に人気の料理です。
ハゼがたっぷりの鍋「ラウカーケオ(Lau ca keo)」
ラウカーケオもメコンデルタの鍋料理で、川の濁流に生息するハゼ科の淡水魚であるカーケオ(日本名:ホコハゼ)をたっぷりと入れた鍋です。
カーケオは細長い体型と引き締まった甘みのある身が特徴で、レモングラスとタマリンド、パイナップル、トマト、チリを入れたスープで下ごしらえしたカーケオを煮込み、米麺と新鮮なハーブ、魚醤が添えられて提供されます。
ラウカーケオの味はタマリンドの酸味と魚醤の塩味・うま味、砂糖とパイナップルの甘み、唐辛子のほのかな辛さが合わさった豊かな風味が特徴です。
また、食べる時にはミントやバジル、コリアンダーといったフレッシュハーブを入れ、スープのコクと辛味のバランスを楽しみます。
牛肉の酢しゃぶ鍋「ラウボーニュンザム(Lau bo nhung giam)」
ラウボーニュンザムは友人や家族と一緒に楽しむのに最適な鍋料理です。
酢とココナッツジュース、レモングラスなどのスパイスで味付けしたスープに、薄切りの生の牛肉をくぐらせて食べるベトナム風しゃぶしゃぶで、火が通った牛肉は新鮮な野菜やハーブと一緒にライスペーパーに包み、魚醤ベースのピリ辛ソースに着けて食べます。
酢の爽やかさとココナッツジュースの甘みを中心とした酸味と甘味、塩味、辛味のバランスがとれた味わいに、レモングラスや玉ねぎといったスパイスによる香りと深みが加わった一品です。
この鍋は自分たちで料理を作りながら食べることができ、友人や家族と交流しながら楽しめるということで人気になっています。
アヒルとサウの実の鍋「ラウヴィットオムサウ(Lau vit om sau)」
1日の疲れを癒してくれる鍋として人気なのがラウヴィットオムサウです。
この料理はベトナム北部の伝統的な料理で、サウ(人面子と呼ばれる植物)の実が旬を迎える夏の定番鍋となっています。
サウはハノイの街角でも良くみかける樹木で、緑色の硬い皮と黄色い果肉が特徴の実には酸味とほのかな甘みがあり、塩漬けのドライフルーツや飲み物にもよく使われます。
水と酢、ココナッツジュース、ニンニク、サウの実と一緒にアヒルがじっくりと煮込まれた鍋は酸味と甘味、滋味のバランスが取れた複雑な味わいの鍋で、体をすっきりと冷やしてくれる効果があるため、暑い夏にぴったりの料理です。
カニみそ鍋「ラウリュウクア(Lau rieu cua)」
カニと鍋が好きな方にオススメなのが、ベトナム北部の鍋料理のラウリュウクアです。
この料理は新鮮なカニを使用したカニペーストに、トマトと豚バラ肉、牛すね肉、豆腐を入れたピリ辛スープが食欲をそそります。
一番の魅力は自分好みにカスタマイズできることで、好きな肉や野菜、麺を鍋に入れ、酢やタマリンド、唐辛子を足してスープの味を調整することが可能です。
ラウリュウクアはどの季節にもぴったりな料理ですが、特に寒い日には体が温まるので人気があります。
カエル鍋「ラウエック(Lau ech)」
辛いもの好きにはハノイの鍋料理ラウエックがオススメで、冬の寒い日には体を温め、夏の暑い夜には汗をかくことができます。
ラウエックは家庭で簡単に作れる料理ではないため、専門店や屋台に食べに行くことが普通です。
丁寧に手間暇掛けて下ごしらえしたカエル肉とたけのこを炒め、ピリ辛スープで煮込みます。カエル肉は柔らかく、鶏肉に似た食感が特徴です。
ラウエックはベトナム料理の多様性と創造性を感じさせてくれる一品で、カエル肉は抵抗があるかも知れませんが、ベトナムでは舌を喜ばせ、お腹を満たす、味わい深いごちそうとして人気を集めています。
アヒルと発酵豆腐の鍋「ラウヴィットナウチャオ(Lau vit nau chao)」
肌寒い日に食べたいのが北部地方の名物料ラウヴィットナウチャオで、柔らかいアヒル肉とクリーミーな発酵豆腐の組み合わせが濃厚で満足感のある鍋です。
この料理は最初にアヒル肉とタロイモを炒めて香りを出し、肉が柔らかくなり、スープが濃厚でクリーミーになるまで煮込みます。
ベトナムの発酵豆腐であるチャオは強い刺激臭がありますが、マイルドでクリーミーな味わいが特徴です。チャオと水、砂糖、ライム、唐辛子と混ぜてソースを作り、アヒル肉につけて食べます。
アヒル肉はしっとりと美味しく、スープが染みたタロイモは柔らかく、一緒に提供される米麺と野菜、新鮮なハーブを好みで追加する食べ方が一般的です。
野菜たっぷり鍋「ラウチャイ(Lau chay)」
ベトナムではビーガン料理の選択肢が豊富にあり、その中でも肉や魚介類を使った伝統的な鍋を植物性で再現したラウチャイがオススメです。
この料理はリーズナブルな価格と美味しさで、ヴィーガンだけではなく、様々な食の愛好家から人気を集めています。
野菜と干し椎茸、レモングラス、スパイスを香り高く、豊かな味わいになるまで煮込み、キノコや豆腐、タロイモ、カボチャ、コーン、キャベツ、空芯菜、米麺といった好きな具材を入れて完成です。
ラウチャイは豆腐を発酵させて作ったつけダレで食べ、その濃厚でクリーミーな味わいが料理の味をさらに引き立てます。
海鮮鍋「ラウハイサン(Lau hai san)」
ベトナム料理に欠かせないシーフード、その代表的な楽しみ方のひとつが海鮮鍋で、南部が発祥の地で漁師が船の上で獲物を鍋に入れて調理していたのが始まりと言われています。
海鮮鍋には新鮮で種類豊富な魚介類が主役としてふんだんに使われ、スープは生姜やレモングラス、トマト、タマリンドが主な材料です。
ラウハイサンをタイ風にしたラウタイも人気で、レモングラスやライムの葉、バーズアイチリなどの食材を使ったスパイシーで酸味のある味付けで知られています。
海鮮鍋は塩味と酸味、辛味のバランスが良く、魚介の自然な甘みも感じられる豊かな味わいで人気が高く、ベトナムでは家族や友人との集まりで作られることが多いです。
まとめ
今回はベトナムの鍋料理を紹介しました。
ベトナムの独特な鍋料理はどれをとっても非常に美味しく、忘れられない味が特徴です!
鍋はベトナムで1度は食べていただきたいおすすめの料理です♪
皆さんもぜひ気になる鍋料理をお試しください!