ベトナムの人気・おすすめ鍋料理10選|ラウ(Lẩu)の種類と特徴
目次
ベトナムで鍋料理は、家族や友人、同僚とテーブルを囲んで楽しむ定番の食事です。街中の飲食店では、鍋を意味するベトナム語の「Lẩu(ラウ)」を店名やメニューでよく見かけます。
ひと口にベトナムの鍋といっても、鶏肉と香草を楽しむ鍋、発酵魚を使った濃厚な鍋、酸味のある魚鍋、牛肉の酢しゃぶ、田ガニの旨みを生かした鍋、ベジタリアン鍋まで種類はさまざまです。
この記事では、ベトナムで食べてみたい代表的な鍋料理10種類を、味の特徴や地域性、初めて食べる時の選び方とあわせて紹介します。
この記事のポイント
- ベトナム語で鍋は「Lẩu(ラウ)」
- 南部・メコンデルタでは発酵魚や川魚を使う鍋、北部では田ガニやアヒルを使う鍋など、地域ごとの個性がある
- 酸味・辛味・発酵系・あっさり系など、味の幅が広い
- 具材やスープの作り方は地域・店・家庭によって異なるため、本記事では代表的な傾向を紹介
「Lẩu」の読み方
日本語では「ラウ」と表記されることが多く、メニューでは「Lẩu + 主役の食材・味」の形で料理名が付くことがよくあります。たとえば、Lẩu gàは鶏鍋、Lẩu hải sảnは海鮮鍋です。
ベトナム鍋10選を味・特徴で比較
| 鍋料理 | 主な特徴 | 味のイメージ | 地域・位置づけ |
|---|---|---|---|
| ラウガーラーエー | 鶏肉・lá é・タケノコ | 香り高い・ややピリ辛 | 中部系として知られ、ダラットでも定番 |
| ラウマム | 発酵魚・魚介・肉・野菜 | 濃厚・塩味・甘み | メコンデルタを代表する鍋のひとつ |
| ラウカーケオ | カーケオという小魚・野菜 | 甘酸っぱい・さっぱり | 南部・メコンデルタ系 |
| ラウボーニュンザム | 薄切り牛肉・酢・ココナッツウォーター | 爽やかな酸味 | ベトナム風の牛しゃぶ |
| ラウヴィットオムサウ | アヒル・サウの実 | まろやか・爽やかな酸味 | ハノイなど北部で親しまれる |
| ラウリュウクア | 田ガニ・トマト・豆腐 | 旨み・酸味 | 北部、特にハノイでも人気 |
| ラウエック | カエル肉・タケノコ | 旨み・辛味 | 北部でもよく見かける鍋 |
| ラウヴィットナウチャオ | アヒル・発酵豆腐・タロイモ | 濃厚・コク深い | カントーを代表する南部料理 |
| ラウチャイ | 野菜・キノコ・豆腐 | やさしい・素材次第 | 全国の精進・ベジタリアン料理 |
| ラウハイサン | エビ・イカ・貝・魚など | 魚介の旨み・酸味・辛味など | 全国で食べやすい定番 |
鶏肉と香草の鍋「ラウガーラーエー(Lẩu gà lá é)」

「Lẩu gà lá é」は、鶏肉と「lá é(ラーエー)」というバジルの仲間の香草を主役にした鍋です。タケノコやキノコ、唐辛子などを合わせることが多く、鶏の旨みに香草の爽やかな香りとピリッとした辛さが重なります。
フーイエンを連想させる料理として知られ、冷涼な高原都市ダラットでも名物鍋として広く親しまれています。
香草の香りを楽しみたい人や、鶏ベースの比較的食べやすい鍋から試したい人におすすめです。
メコンデルタの発酵魚鍋「ラウマム(Lẩu mắm)」

「Lẩu mắm」は、発酵させた魚の「mắm」をスープのベースに使う、メコンデルタを代表する鍋料理のひとつです。魚介、豚肉、ナス、空芯菜、ハスの茎など、地域の食材をたっぷり入れて食べます。
味は濃厚で、発酵魚由来の強いうま味と香りが特徴です。砂糖を使う南部らしい甘み、レモングラスや唐辛子の香りが加わることもあります。
発酵食品が好きな人には特におすすめですが、香りがはっきりしているため、初めてなら少量から試すと食べやすいでしょう。
小魚を味わう南部の鍋「ラウカーケオ(Lẩu cá kèo)」

「Lẩu cá kèo」は、カーケオと呼ばれる細長い小魚を主役にした南部・メコンデルタ系の鍋料理です。カーケオはやわらかな白身と独特の旨みがあり、骨ごと煮て食べるスタイルも見られます。
スープは店によって異なりますが、lá giangなどの葉や酸味のある素材を使い、さっぱりと仕上げるタイプが代表的です。野菜や米麺の「bún」と一緒に食べることが多く、魚の甘みと酸味の組み合わせを楽しめます。
魚料理が好きな人や、濃厚な発酵系よりも爽やかな鍋を食べたい人に向いています。
牛肉の酢しゃぶ「ラウボーニュンザム(Lẩu bò nhúng giấm)」

「Bò nhúng giấm」は、薄切りの牛肉を酢の効いた熱いスープにさっとくぐらせて食べる、ベトナム風しゃぶしゃぶです。鍋のスープには酢、ココナッツウォーター、レモングラス、玉ねぎ、エシャロットなどが使われます。
火を通した牛肉は、香草や野菜と一緒にライスペーパーで巻き、つけダレで食べるのが定番です。つけダレは店によって異なりますが、発酵魚系の「mắm nêm」などが使われることもあります。
酸味が爽やかで、重すぎない鍋を食べたい人に選びやすい一品です。
アヒルとサウの実の鍋「ラウヴィットオムサウ(Lẩu vịt om sấu)」

「Vịt om sấu」は、アヒル肉と「sấu(サウ)」という酸味のある実を煮込む北部の料理です。ハノイではサウの実が身近な食材で、季節感のある家庭料理としても親しまれています。
本来は煮込み料理ですが、たっぷりのスープと野菜、麺を加え、鍋のように囲んで食べる「Lẩu vịt om sấu」のスタイルもあります。アヒルのコクにサウの爽やかな酸味が加わり、濃厚すぎず食べ進めやすい味です。
北部らしい食材を試したい人や、アヒル料理が好きな人におすすめです。
田ガニの旨みを楽しむ「ラウリュウクア(Lẩu riêu cua)」

「Lẩu riêu cua」は、田ガニをすりつぶして濾したスープをベースに、トマト、豆腐、野菜などを加える鍋です。「カニみそ鍋」というより、田ガニの身や殻から引き出した旨みを楽しむ料理と考えるとイメージしやすいでしょう。
ハノイ名物の麺料理「Bún riêu」と近い味の系統で、酸味のあるトマトとカニの旨みが特徴です。鍋では牛肉、豚肉、揚げ豆腐、野菜、búnなどを好みで追加する店もあります。
甲殻類の旨みが好きな人や、トマト系の酸味がある鍋を食べたい人に向いています。
カエルとタケノコの鍋「ラウエック(Lẩu ếch)」

「Lẩu ếch」は、カエル肉を使った鍋です。カエル肉は淡白で弾力があり、一般に鶏肉に近い食べやすさを感じる人もいます。
タケノコや香草と組み合わせ、唐辛子を効かせたピリ辛味に仕上げる店が多く、特に北部では鍋料理店のメニューで見かけることがあります。
日本ではカエルを食べる機会が少ないため少し勇気が要りますが、ベトナムならではの食文化を体験したい人には候補になる鍋です。
アヒルと発酵豆腐の鍋「ラウヴィットナウチャオ(Lẩu vịt nấu chao)」

「Vịt nấu chao」は、アヒル肉を「chao(発酵豆腐)」で煮込む南部料理で、カントーの名物として特に有名です。赤いchaoを使ったスープはコクがあり、発酵由来の香りとまろやかな塩気がアヒル肉によく合います。
タロイモを一緒に煮込み、野菜やbúnを加えながら鍋として食べるスタイルが定番です。chaoを使ったつけダレを添える店もあります。
発酵食品や濃厚な味が好きな人なら、ラウマムと並んで一度試してみたい鍋です。
野菜・キノコたっぷりの「ラウチャイ(Lẩu chay)」

「Lẩu chay」は、肉や魚を使わないベジタリアン向けの鍋です。キノコ、豆腐、タロイモ、カボチャ、トウモロコシ、葉野菜など、植物性の具材をたっぷり使います。
ベトナムでは「chay(チャイ)」の料理が広く浸透しており、寺院の周辺や専門のベジタリアンレストランだけでなく、一般の飲食店でも見つけやすいです。
厳格なヴィーガンの方は確認を
「chay」は一般に肉・魚を避ける料理を指しますが、店や料理によって調味料の扱いが異なる場合があります。魚醤なども避けたい場合は「không nước mắm(ヌクマムなし)」など、注文時に確認すると安心です。
定番の海鮮鍋「ラウハイサン(Lẩu hải sản)」

「Lẩu hải sản」は、エビ、イカ、貝、魚などを主役にした海鮮鍋です。特定地域だけの料理というより、ベトナム各地の鍋料理店や海鮮レストランで見つけやすい定番メニューです。
スープの味は店によって幅があり、魚介の旨みを生かしたあっさり系のほか、トマトやタマリンドで酸味をつけるタイプ、レモングラスや唐辛子を効かせたタイ風の「Lẩu Thái」なども人気があります。
初めてベトナムの鍋を食べる人でも選びやすく、複数人でシェアしやすいのが魅力です。
ベトナムで鍋を食べる時のポイント
- 具材はしっかり加熱する:生の肉・魚介を自分で入れる鍋は、中心まで十分に火を通してから食べましょう。
- 辛さは注文時に確認する:唐辛子が多い鍋もあるため、辛いものが苦手なら「không cay(辛くしないで)」と伝えると安心です。
- 発酵系は香りが強い:Lẩu mắmやVịt nấu chaoは独特の香りがあるため、初めてなら複数人でシェアすると試しやすいです。
- 麺はbúnが定番:締めに米麺のbúnを入れて食べる鍋が多くあります。
- 具材は店ごとに違う:同じ料理名でも、地域や店によって野菜、酸味、辛さ、つけダレは変わります。
迷ったらどの鍋がおすすめ?
食べやすさ重視
ラウガーラーエー、ラウボーニュンザム、ラウハイサン
ベトナムらしい発酵味を体験
ラウマム、ラウヴィットナウチャオ
北部らしい味を試す
ラウヴィットオムサウ、ラウリュウクア、ラウエック
肉・魚を避けたい
ラウチャイ
よくある質問
Q. ベトナム語で「鍋」は何と言いますか?
A. 「Lẩu(ラウ)」です。メニューではLẩu gà(鶏鍋)、Lẩu hải sản(海鮮鍋)のように、Lẩuの後ろに食材名が付くことがよくあります。
Q. 辛くない鍋もありますか?
A. あります。Bò nhúng giấmやVịt om sấuなどは比較的辛さを抑えやすい料理です。ただし店ごとに唐辛子の量が違うため、辛いものが苦手なら注文時に確認してください。
Q. 「Lẩu chay」はヴィーガンですか?
A. 肉・魚を使わないベジタリアン料理として提供されるのが基本ですが、厳格なヴィーガン対応かどうかは店ごとに異なります。魚醤や動物性調味料も避けたい場合は事前確認がおすすめです。
ベトナム料理をもっと楽しむ
まとめ
ベトナムの鍋料理「Lẩu」は、鶏肉・牛肉・アヒル・魚介・川魚・田ガニ・発酵食品・野菜など、多彩な食材を楽しめるのが魅力です。
初めてなら食べやすいラウガーラーエーやラウハイサン、酸味を楽しむラウボーニュンザムがおすすめ。よりローカルな味に挑戦したいなら、メコンデルタのラウマムやカントー名物のラウヴィットナウチャオも候補になります。
地域や店によってスープや具材が変わるため、旅行先や住んでいる街で気になる「Lẩu」の看板を見つけたら、ぜひベトナムならではの鍋文化を楽しんでみてください。
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福岡や日系高級寿司店で修行した料理長が手がける、純粋な和食をコンセプトにした小料理屋スタイルの一軒です。




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