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ベトナム財務省、ガソリン増税法案を提出か、過去最高税率へ
ガソリン全種の税率を過去最高額に引き上げる法案が財務省より提出された。
ベトナムの財務省は、2012年よりガソリン税を段階的に引き上げていた。今回、ガソリン税を法律で認可されている範囲内の最高税率に引き上げるという方針を示した。
Dinh Tien Dung財務大臣は環境保護のため、ベトナム政府に軽油や灯油などを含むすべてのガソリン税率を引き上げる提案書を提出したという。
これまでガソリン税は1リットルにつき3000ドン(約15円)であったが今回の引き上げにより4000ドン(約20円)まで引き上げられた。
同様に、これまで1リットルにつき1500ドン(約7.5円)の税金がかけられていた軽油と900ドン(約4.5円)であった石油が1リットルごとに2000ドン(約10円)の税金がかけられるようになったという。
財務省は他にも石炭やフロン、ビニール袋など環境に悪影響を及ぼす物の税率を上げていく方針だ。
財務省の法案が可決した場合、7月1日から新税率が適用される見込みである。
ガソリン税の引き上げがされた場合、新たにおよそ1兆5189億ドン(約75億9450万円)の税収が見込め、ガソリン税からの税収総額は合計で5兆7612億ドン(約288億600万円)になるという。
財務省によると、ガソリン税に関しては周辺諸国の税制度を参考にしているという。
ベトナムでのガソリン販売価格は1リットルに平均して1万9980ドン(約99円)であり、統計データによると販売価格が世界167ヶ国の中で47番目に安いという。
財務省は統計の出典を明らかにはしなかったが、ベトナムよりもガソリン価格が高い国は120ヶ国以上あると明言した。
財務省が今回、ガソリン税を引き上げる目的は市民の環境保護への意識向上とバイオ燃料をはじめとする環境に優しい資源の活用を促進する狙いがあるという。
今回のガソリン税引き上げは深刻化する環境問題の解決への第一歩となる。
一方で、税率の引き上げにより石油関連製品の輸入量の減少が懸念されている。
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