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ホーチミン市・メコンデルタで深刻な地盤沈下
<ホーチミン市とメコンデルタでは過去10年で0.1cm〜81cm地盤が沈下し、地域で洪水を引き起こしている (写真:VNA/VNS)>
天然資源環境省の水資源管理局によると、ホーチミン市とメコンデルタでは過去10年で0.1cm〜81cm地盤が沈下したという。
地盤沈下の数値は、11月22日に建設省と German Corporation for International Cooperation(GIZ)がカントー市で開催したメコンデルタの地盤沈下についての会議で報告されたものだ。
水資源管理局のNguyễn Minh Khuyến副局長によると、同局は過去10年間、ホーチミン市とメコンデルタの339の観測ポイントで地盤沈下を記録しているという。そのうちの306箇所で地盤沈下が見られたという。
ホーチミン市のビンタン(Bình Tân)区にあるAn Lạc 地区では、81cm、Bạc Liêu州では62.6cm、Sóc Trăngで53.1cm、Cần Thơでは52.4cmの地盤沈下が見られた。
会議で専門家は、地下水の過剰利用、海面上昇、低水準の排水システムが主な地盤沈下の理由だと話した。
水資源管理部のデータによると、毎日ホーチミン市の地域では100万立方メートルの地下水が利用されているという。
オランダにあるユトレヒト大学のPhilip Minderhoud博士は、地元当局が地下水の乱用に対処できれば地盤沈下は改善されると話した。Philip Minderhoud博士は、オランダでは地下水は日常的に使うのではなく、気候変動による深刻な干ばつ時などの緊急時のみ使われると話した。
ユトレヒト大学のSepehr Eslami Arab氏は、地盤沈下は深刻な洪水を引き起こし、雨季には潮流、乾季には塩害を発生させると話した。
水の乱用を抑えるため、天然資源環境省は建設活動の管理を強化するための法令案を首相に提出した。
天然資源環境省は、地下水を使う新しい建設を制限し、現在の建設状況を見直して調整する方針だ。
また、天然資源環境省は農村部にきれいな水を提供するため、新しい水道のシステムを構築する方針だ。
メコンデルタには1800万人が住んでおり、米の生産と漁業におけるベトナムで最も重要な地域である。ホーチミン市はベトナム最大の都市で、800万人が住んでいる。
出典:vietnamnews
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