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ハノイで新型コロナ感染者急増、医療機関の負担増大で危機感
ハノイ市で新型コロナウイルスの感染者数と重症者数が急増しており、市内の医療機関の負担も大幅に増えているという。
多くの病院がキャパシティ・オーバーに陥る可能性が高まっており、医療崩壊に繋がるとの懸念の声が広がっている。
ハノイ医科大学病院の職員は、14日(火)、地元メディアの取材に対して、感染者の急増で新型コロナウイルスの治療にあたるチームには相当な負担がかかっていると明らかにした。
感染者の急増によって、入院する患者も増加しており、現在、同病院で治療を受ける感染患者は200人にものぼっているという。
ハノイ市では、感染患者200人に10人の割合で重症化しているとされている。
同病院でもキャパシティ・オーバーの可能性が高まっていることから、受け入れ対象を重症患者のみにし、中等症の感染患者については他の医療施設に送っているという。
タンニャン(Thanh Nhan)病院で新型コロナウイルスの治療にあたるNguyen Thu Huong医師は、同病院では中等症患者向けに病床を100床確保していたが、すでに感染患者120人が搬送されており、医療体制が逼迫していると危機感を募らせている。
また、同病院では重症患者20〜30人に対しても治療を行なっており、過去に重症患者40人ほどに対して酸素投与や人工呼吸による治療を行なっていたピーク時の数字に近づいてきているという。
Huong医師は同病院で治療を受ける患者について、ワクチン接種をしていない人やワクチン接種をしたものの十分な抗体ができておらず感染した人だと説明する。
ハノイ市における医療体制への負担増大を受け、同市保健局は無症状患者の自宅療養を許可していた。
13日(月)時点で、ハノイ市で治療を受ける感染患者は9463人で、そのうち35%にあたる3340人が自宅療養をしているという。
同市が行った調査では、市内の210万世帯のうち、90万世帯が自宅療養の要件を満たしていることが明らかになっている。
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