深刻化するフーコックの森林破壊問題、保護林面積は約半分へ減少

2022年06月30日(木)11時58分 公開
深刻化するフーコックの森林破壊問題、保護林面積は約半分へ減少

〈写真:Tuoi Tre〉

 

フーコックの森林伐採が深刻化し、憂慮すべき事態になっている。

 

現時点のフーコック市では、森林伐採や土地侵食があからさまに横行することはなくなったが、自然の破壊が止まったわけではない。

 

ハムニン街区からトムビーチまでの主要な道では、掘削された山腹や森林地帯がコンクリート杭や亜鉛メッキの鉄条網、建築物で占拠されている。

 

森林警備隊員のT氏によると、一部の犯罪組織が密かに侵入し、違法に杭打ちや土地区画整理を行なっている。地元当局から何度も移転を迫られながらも、時間をかけて仮設住宅を建てた人もいたという。

 

森林を囲む亜鉛メッキの有刺鉄線とフェンス、犯罪に対する警告標識、昼夜を問わず監視を行う数百台のカメラは、フーコックの観光客に不快な思いを与える。

 

また、森林破壊と同時に、犯罪組織による侵食は企業投資家を大いに悩ませる。同市内のある会社の代表P氏によると、違法伐採者は自然林を破壊するだけではなく、会社の所有地にも露骨に侵入してきている。

 

複数の犯罪組織が、同社がプロジェクト開発の承認を受けた所有地に関する取引や譲渡のための書類を偽造し、同社の所有地を違法に占拠しているという。

 

地元当局によると、現時点で22のグループが森林を伐採・侵食し、土地や森林の紛争を引き起こし同市の魅力を損なわせている。

 

10年ぶりにフーコックを訪れた観光客Vu氏は、「森林や原始的な美しさが失われていくことに失望した」と話す。

 

以前は青いビーチ、白い砂、原始の森が非常に魅力的であったフーコック島であるが、現在は自然の面積が狭まり、海岸線は分断され、多くのビーチが誰かの所有物の様な状況になっている。

 

フーコック国立公園の担当者によると、島の南部を中心に1万1900ヘクタール以上あった保護林の面積は6600ヘクタールまで減少している。

 

現行の法律、機構、政策が重複し、混乱しているため、不正行為者が簡単に抜け道を利用できるようになっており、こうした状況を引き起こしている。

 

また、森林保護・管理の違反者に課せられる制裁は十分に厳しくなく、違反の摘発が遅れたために法執行が困難な状況に追い込まれた例もある。

 

キエンザン省人民委員会によると、フーコック市の森林関連違反はより複雑化しており、同市の治安と森林保護に対する疑念を呼び起こしている。同市が土地侵犯、森林侵犯、森林破壊のホットスポットになる危険性をはらんでいる。

 

こうした状況を受け同市は、社会秩序を強化し、住民を安心させるために、特別作業チームを設置し、違反者の調査・処理を行なった。

 

特別作業チームの検査では、特別用途林、保護林、林業目的の計画地、フーコック国立公園が管理している林業目的でない森林、ライセンスプロジェクトのための土地の検査に焦点が当てられた。

 

同市はこの検査によって、あらゆる種類の違法な建築物・建設物を排除し、違法に占有された土地を取り戻し、森林の再生を試みる。また、同市は2022年末までの期間で、森林、国有地、投資プロジェクトのための土地を侵略するケースの摘発を行う計画である。

 

建設省管轄のベトナム都市農村計画研究所によると、ここ数年で同市では多くの観光プロジェクトが開発されている。そのため、森林や国立公園の保全が同市の経済開発における大きな関心事となっている。

 

現在進行中である数多くの観光プロジェクトは、相容れない建築物のために街の景観価値を消している。また、違法なプロジェクトによって保護林が減少している。

 

フーコック島の生態系の価値を維持・向上させるための適切な措置が必要である。

 

 

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