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季節外れのインフルエンザ流行、ハノイ市の工業団地で数百人が感染

〈写真:VnExpress〉
ハノイの工業団地でインフルエンザA型の集団感染が発生し、感染者数は2週間で100人以上となり、人工呼吸器が必要となる重症例も発生している。
国立熱帯病病院医療診断部のNguyen Nguyen Huyen部長によると、同病院では14日だけでも感染者20人が記録されており、いずれもドンアン区のキム・チュン(Kim Chung)工業団地で勤務する労働者であった。
労働者の親族である少なくとも子ども10人が、発熱、喉の痛み、疲労感などの症状を示している。そのうち1人は肺炎にかかり、現時点では入院が必要なほど深刻な状態ではないが、今後数日で悪化する可能性もある。
また、78歳の感染患者が呼吸不全で入院しており、人工呼吸器を装着して経過観察が必要な状態となっている。
タインニャン(Thanh Nhan)総合病院でもインフルエンザA型の患者数が顕著に増加しており、多い日には10人以上の患者を受け入れている。多くは高熱や倦怠感などの症状で来院するが、中にはすでに肺炎を発症し、呼吸不全に陥っている患者もいる。
ハノイ疾病管理センター(CDC)の担当者は18日、インフルエンザA型の患者が急増しているが、現時点ではほとんどが軽症であると発表した。同センターは今後も状況を監視し、必要に応じて市民に警告を発するという。
米国疾病対策センターによると、インフルエンザA型は、B型、C型、D型の4種類のインフルエンザウイルスのうちの1つで、季節性インフルエンザの流行を引き起こし、インフルエンザの大流行を引き起こすことが知られている唯一のインフルエンザウイルスである。
現在進行中のインフルエンザA型の流行は、例年よりも早い到来となっており異例の事態である。
インフルエンザA型は通常、気温が高くなく空気が湿っている冬から春にかけてピークを迎える。
多くの専門家は、5月に発生した寒波などの異常気象が流行の原因ではないかと指摘する。新型コロナウイルス感染の波が続き、デング熱の患者も増加している現状では、厄介な健康リスクになりかねない。
インフルエンザA型は通常軽症で2〜7日以内に完治するが、妊婦や高齢者、基礎疾患を持つ人は重症化する可能性がある。
国立熱帯病病院医療診断部のTran Van Bac副部長は、頻繁な手洗い、マスク着用などの通常の疾病予防対策に加えて、脆弱なグループに属する人々はインフルエンザの予防接種を受けるように呼びかけた。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。