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多くのバスが交通違反、ホーチミン市民の間では「通り魔」と呼ばれる
〈写真:Tuoi Tre〉
地元報道機関の調査によると、ホーチミン市のバス運転手の多くが信号無視をはじめとする様々な交通法違反を犯していることが明らかになった。
バス運転手による違反行為は今に始まったことではなく、昨年10月の経済再開後から再び横行するようになった。
同市の路線バスには専用レーンやルートがなく、全車線で優先的に走行するため、急な進路変更や不用意な乗客の乗降といった違反行為が頻繁に見受けられる。特にラッシュアワーの時間帯は、通勤・通学客にとって危険な状態になっている。
この様な状態を受けて、ホーチミン市では以前からバスが「通り魔」と呼ばれている。
バスの違反は信号無視だけでなく、ビンタイン区サイゴン橋付近の区間で中央分離帯を挟んで2台のバスが停車し、運転手同士が談笑するといった様な違反も発生している。
路上での停車や急な車線変更、信号無視などによって、後続車が衝突を避けるために急停車をしなければならず、交通に大きな動揺と混乱を与えている。
トゥードゥック市在住のNさんは、「ラッシュアワー時にはバスが車線を占拠し、他の車両を圧倒するため、非常にイライラしている。専用レーンがないことは知っているが、交通の流れを著しく阻害する実態は容認できない」と語る。
また、多くのバスがスピード違反をしており、ハノイ高速道路を含む通勤客に大きな不安を与えている。
一方で、一部のバス運転手は地元報道機関の取材に対し、「時間的なプレッシャーの中で働かなければならないため、時間との戦いになっている。その中で安全運転をするのは非常に困難だ」と主張している。
同市公共交通管理センターの担当者によると、同センターは定期的に乗客の声を集め、交通監視カメラからのデータを抽出し、交通違反の摘発と関係者の厳正な処罰を行うために交通機関と連携している。
同センターは、バス用の交通インフラが不十分なため、バスと他の車両が同じ車線を使用しなければならず、交通の安全が損なわれていると認めており、同市は今後、バスサービスのインフラシステムを改善するプロジェクトを実施する。
交通建設投資プロジェクト管理委員会によると、改善されたバス路線は2023年末または2024年初めに運行を開始する予定である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。