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サル痘感染疑いのある人は14日間隔離:ベトナム保健省
<写真:VN Express>
ベトナム保健省が発表したガイドラインによると、「サル痘への感染疑いのある人」は症状が消えるまで保健所や病院での隔離が必要となった。
世界保健機構(WHO)は先月23日、サル痘流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」として宣言しており、その約1週間後である29日に同省から「サル痘の診断・治療・予防に関するガイドライン」が発表された。
同ガイドラインによると、無症状、軽症、重症の3症状すべての患者を隔離し、医療機関で治療する必要がある。
保健所では無症状や軽症患者の治療が行われ、省・中央病院では重症患者またはハイリスクグループの患者(乳幼児、高齢者、基礎疾患のある人、妊婦、免疫不全の人など)の治療が行われる。
治療の一般原則は、モニタリングと隔離、対症療法、栄養・電解質バランス・精神的サポートの確保、ハイリスクグループへの特殊薬剤使用、重症合併症兆候のモニタリングであり、この治療方針は、昨年7月前半まで新型コロナウイルス感染患者に対して適用されていたものと同様である。
サル痘は視力低下、意識低下、昏睡、痙攣、呼吸不全、出血、尿量減少、敗血症、敗血症性ショックなどの重篤な合併症を起こす可能性がある。
感染患者は少なくとも14日間隔離され、病気の症状がなくなるとともに48時間以内に皮膚に新たな損傷が現れず、古い傷が治癒していれば退院となる。
保健省の発表によると、「サル痘への感染疑いのある人」とは、症状や臨床症状を示す前21日以内にサル痘が発生している国への渡航歴、ウイルスを含む物との接触があった人のことである。
現時点でベトナム国内ではサル痘の症例は記録されていない。
同省はワクチン確保についてWHOと米国疾病対策予防センターに連絡をし、潜在的な感染源を監視するために国境警備の強化を命じている。
7月29日時点、世界78カ国で2万1148例のサル痘感染が記録されており、ほとんどは軽症で、中には自力で回復した例もある。
この病気の死亡率は0.03%で新型コロナウイルスよりも低いが、患者数はこの1週間で急速に増加している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。