サル痘の流行、外国人入国者の監視を強化 ホーチミン市

2022年07月27日(水)12時06分 公開
サル痘の流行、外国人入国者の監視を強化 ホーチミン市

〈写真:Tuoi Tre〉

 

ホーチミン市保健当局は、世界70カ国以上で数万人に感染が拡がっているサル痘の流行を受け、海外からの入国者に対する監視強化を進めている。

 

同市保健局のTang Chi Thuong医師は24日、海外からの入国者を観察および遠隔温度計で綿密に監視し、サル痘症例の疑いがある入国者を早期に発見するよう疾病管理センターに依頼したことを明らかにした。

 

これに先立ち、世界保健機関(WHO)とベトナム保健省は、75カ国で約1万6000人が感染し、これまでに5人(すべてアフリカ)が死亡しているサル痘の流行を受け、緊急事態宣言を発令していた。

 

ベトナムではサル痘感染者は発見されていないが、ベトナム保健省は拡大する病気に対して高い警戒を行い、その発見と治療に積極的に取り組む必要がある。

 

同市全域とトゥードゥック市の保健所と病院は、サル痘の兆候を早期発見するための医療スクリーニングに注意を払い、陽性例を特定するためのリアルタイムRT-PCRテストを実施する必要がある。

 

サル痘は年齢に関係なく発症し、原因不明の急性発疹、頭痛、38.5度以上の発熱、リンパ節の腫れ、筋肉痛、腰痛、悪寒、無力症などの症状に見舞われる。

 

ヒトのサル痘感染には5日〜21日の潜伏期があり、傷口、体液、大きな呼吸器飛沫、あるいは汚染物との接触、また、母親から胎児への感染や、出産時や出産後の母親との密接な接触の際にも感染することがある。

 

死亡率は0〜11%で、二次感染、気管支肺炎、敗血症、脳炎、角膜感染など合併症を引き起こす可能性もある。

 

サル痘の患者は2〜3週間で自力で回復するが、皮膚病変やリンパ節腫脹を発症する可能性もあり、重症例は子供、妊婦、免疫不全者に多く見られる。

 

ベトナム保健省は、サル痘感染が疑われる症状のある人は積極的に自己隔離して性交渉を避け、サル痘が確認された人は病気が治るまで自己隔離し、周囲の人に対しては密接な接触を避けるように呼びかけている。

 

人々は定期的に手洗いと消毒を行い、咳やくしゃみをする際は口を覆い、サル痘の症状がある場合は直ちに医療機関に連絡する必要がある。

 

サル痘はアフリカの一部の国で風土病として長年懸念されていたが、5月13日に英国でアフリカ以外で初の患者が確認されてから世界的な流行となっている。

 

WHOのデータによると、6月下旬〜7月上旬にかけて世界中で確認された患者数は77%増加し、男性と性交渉を持つ男性が最も感染リスクが高いとされている。

 

23日、WHOはサル痘の急速な広がりを考慮し、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態であると宣言を行った。

 

ベトナムはWHOによって、サル痘の感染が圧倒的に少ない国を含むグループ1に分類されているが、中国、タイ、シンガポール、カンボジアなどの近隣諸国では、サル痘感染者が記録されており、今後の感染拡大が懸念されている。

 

サル痘はオルソポックスウイルスの一種であるサル痘ウイルスに感染することにより、天然痘と症状は似ているが重くはない症状を引き起こす珍しい病気である。

 

ヒトにおける最初のサル痘感染者は、天然痘撲滅への取り組みが強化されていた1970年にコンゴ民主共和国で記録された。

 

天然痘は1980年に根絶されたが、サル痘は中央・西アフリカの国々で発生し続け、カメルーン、中央アフリカ共和国、コンゴ民主共和国、ニジェールでは風土病となっている。

 

多くの研究結果から天然痘ワクチンにサル痘の予防効果があることが明らかになっている。

 

現在、多くの国でサル痘の蔓延を抑制するために新しい第2世代、第3世代の天然痘・サル痘ワクチンの使用が承認されているが、その効果については現在も研究が進められているところである。

 

 

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