ベトナム政府、野良犬捕獲チーム設立を各地方に要請

2022年08月03日(水)16時32分 公開
ベトナム政府、野良犬捕獲チーム設立を各地方に要請

<写真:Tuoi Tre News>

 

ベトナム農業農村開発省は犬が人を噛んで死なせるケースを防ぐため、全国の省や市に対して野犬捕獲チームを設置するように要請を行った。

 

同省のフン・ドゥック・ティエン副大臣は1日、凶暴な犬種の飼育を制限または禁止することに関する質問への回答で、犬を公共の場所に連れて行く場合は口輪と鎖を着けることが法律で定められていることを強調した。

 

また、最近発生している犬が人を噛んで死亡させる事件を受け、地方に対して犬の飼育に関する規制を厳格に遵守するよう要請し、既に野良犬捕獲チームが設立されているホーチミン市とハノイ市をモデルケースとするように指示を行った。

 

同副大臣は、凶暴な犬の飼育を制限するために犬種を分類するという提案に対して、「犬の種類は何百とあるので、法的文書にすべての犬を記載することは困難である。口輪を徹底すれば安全が確保される」と回答した。

 

同省の陸生種への疾病予防に関する通達07/2016によると、犬や猫などのペットの飼い主は居住する地区の人民委員会に登録手続きを行う必要があり、犬は鎖でつなぐか室内で飼育することで公衆衛生を確保し、周囲の人に迷惑をかけないようにしなければならない。

 

2022年から30年にかけての狂犬病の予防と制御のための国家プログラムでは、犬や猫の飼い主はペットを家の中で飼う必要があり、飼い犬や飼い猫が人を噛んだ場合には法律に基づいて関連費用を支払わなければならない。

 

このように具体的な規定が作られて法律文書に記載されており、地方が如何に実行に移すかが重要な課題である。草の根レベルの当局は、犬の管理および狂犬病の予防と制御における成果と失敗を真剣に評価し、適切な解決策を打ち出さなければならない。

 

また、獣医分野における行政違反の罰則に関する政府令90/2017および令90/2017の一部の条文を修正する令4-2020に従い、人を噛んだ犬の飼い主は、その犬が口輪をつけないか鎖でつながれていなければ、それぞれ100万~200万ドン(約5720〜1万1440円)の罰金を科される。

 

関係機関は民法第603条(動物による損害賠償)および刑法第295条(労働安全衛生および混雑した場所での安全に関する規則違反)を用いて、適切な処罰を科すことができる。

 

地元メディアの報道によると、ここ数カ月で子どもを中心として多くの人々が犬に襲われる事件が発生している。

 

南部ビンフォック省では7月22日に8歳の男の子が30キログラムのピットブルに噛まれて死亡する事故が発生した。6月上旬には、クアンナム省で子ども3人が犬に噛まれ、そのうちの1人である4歳の男児は攻撃を受けてから数時間後に死亡した。

 

国立衛生疫学研究所の職員であるグエン・ティ・タイン・フオン博士によると、昨年は52万4000人以上が犬や猫に襲われ、そのうち54人が狂犬病で死亡した。

 

今年上半期では犬や猫に噛まれた30万人以上のうち、30人が死亡している。
 

 

 

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