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ベトナムの好調な物流部門、25年までに約11兆円規模に成長か
<写真:VnExpress>
ベトナムではパンデミック後の輸送需要急増に伴って物流会社の利益が急増しており、業界関係者は更なる利益のために、コスト削減を目指した自動化の活用を進めている。
PetroVietnam Transportation社の1〜9月期間税引き後利益は前年同期比72%増の1兆400億ドン(約59億3273万円)に急増し、Hai An Transport & Stevedoring社は同期間に1.5倍の2700億ドン(約15億4023万円)の利益を記録した。
船舶運航会社Vinalines社の利益は30%増の2兆7700億ドン(約158億162万円)となり、今年の目標を3ヶ月前倒しで達成している。
不動産情報提供会社のクッシュマン&ウェイクフィールドによると、ホーチミン市とハノイの倉庫の1〜9月の稼働率は90%以上となっており、年末のショッピングシーズンである12月には100%まで上昇すると予測されている。
サプライチェーンサービスプロバイダーのAgilityは、ベトナムの物流市場がサービスプロバイダーと顧客による技術導入によって、2022年は世界の新興市場50カ国中11位となったことを明らかにした。
Lazada Logistics Vietnamのブー・ドゥック・ティン代表によると、同社は1日に数十万件の注文を記録するためにデジタル化を余儀なくされており、業務最大化と作業員数削減に向けて仕分けセンターを立ち上げる予定である。
EコマースサイトのTikiは2021年末から仕分けロボットを導入しており、DHLやViettel Postといった配送業者もコスト削減のために新しい技術を導入している。
物流会社GRS Globalのチェン・ホン・ミン代表によると、先進国の自動化技術を導入すればベトナムで発生しているコストを半分に抑えることが可能だという。
中国のEコマース・フルフィルメントセンターは商品の仕分けと梱包のために4000人の労働者が必要であったが、2021年にロボットを導入し、現在では1000人だけでセンター運営を行っている。
ベトナム企業が物流の自動化を導入できれば、同国はアジアの投資家にとってより魅力的な存在となる。
ベトナムでは空港や海港、倉庫といった交通インフラが世界標準に達していないことが課題となっているが、輸送業界は有名なグローバル企業も含め、多くの競争を強いられている環境にあり、今後の伸びしろが非常に大きいものとなる可能性がある。
Vietnam Industry Research and Consultancyによると、ベトナムの物流部門は2025年までに毎年15~20%成長し、800億ドル(約11兆3404億円)規模に達するという。
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