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ベトナム国内で中毒症例が増加、電子タバコに医師が警鐘を鳴らす
<写真:VnExpress>
ベトナム国内で電子タバコによる健康被害が増加しており、国内の医師が警鐘を鳴らすとともに、保健省は電子タバコ及び加熱式タバコの禁止を提案している。
ハノイ市内の病院では電子タバコに含まれる合成薬物を含む物質を誤って摂取し、中毒症状を発症した男児のケースが少なくとも2件寄せられた。
ベトナム国立小児病院によると、最近も電子タバコに含まれる物質を誤飲して入院した男児の治療が行われた。
同院の医師は電子タバコの主成分であるニコチンが原因で中毒を起こした疑いがあるとしていたが、痙攣や瞳孔散大、脈拍低下といった症状が通常のニコチン中毒とは異なるため、原因を特定するための検査を実施した。
同院の内科部長であるチャン・ダン・ソアイ医師によると、血液検査で男児がADB-BUTINACAという合成麻薬の一種を摂取していたことが明らかになった。
男児は昏睡状態と呼吸不全に陥るほど重度の神経障害を負い、2日間の集中治療の後に意識を取り戻し、長期的な合併症有無の監視が続けられている。
同院で電子タバコに含まれる合成薬物の誤飲による中毒を起こした子供の治療は、ここ数週間で2例目であるという。
ハノイ市のバックマイ病院毒物管理センターは、電子タバコに含まれる合成薬物で患者が中毒になるケースが頻繁に発生しているとして、使用者に警鐘を鳴らす。
7月には20歳の女性が電子タバコを吸った後に心不全や脳・肝臓の障害を起こし、深い昏睡状態で病院に搬送された。
こうした状況を受け、保健省は11月に電子タバコと加熱式タバコの禁止を提案した。
少なくとも32の国と地域が電子タバコを禁止しており、東南アジアではタイとシンガポール、ラオス、ブルネイ、カンボジアの5カ国が電子タバコを禁止している。
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