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ホーチミン市の観光課題、少なく汚い公衆トイレ

2023年02月15日(水)14時38分 公開
ホーチミン市の観光課題、少なく汚い公衆トイレ

<写真:Tuoi Tre>

 

ホーチミン市は世界的に人気の観光都市となっているが、公衆トイレの不足に直面し、現在設置されているトイレの状態も非常に悪化していることが明らかになった。

 

日経アジアが先月に発表した報告書によると、トイレ販売を行うQSサプライ社の調査では、同市の公衆トイレの質が69の観光都市のうちで67位となっている。

 

ホーチミン市は国内外の観光客から人気の目的地であり、2023年のテト(旧正月)休暇には約6万5000人の外国人観光客を迎え、1月の観光収入は前年同月比98.7%増であった。

 

しかし、同市内の公衆トイレが依然として観光開発のボトルネックとなっており、公衆トイレの不足が深刻化している。

 

同市1区のデタム通りやブイビエン通り、3区のボーバンタン通りやファムゴックタック通りといった交通量の多い通りには公衆トイレがなく、3区のトゥースオン通りやレークイドン通りのトイレは閉鎖された状態である。

 

観光客や地元住民が尿意や便意を催した際には、レストランや喫茶店、貿易センターなどに行かなければならない。

 

また、同市内多くの公衆トイレの老朽化も非常に深刻な事態である。

 

同市1区のハムギー通りや10区のレホンフォン通りでは、トイレが臭く、破損しているものも多く、観光客や市民が利用しづらく、怖いといった声も寄せられている。

 

同市に滞在した英国人男性によると、中には良い公衆トイレもあるが、1番の課題は長距離移動しなければ公衆トイレを発見できないことであるという。

 

多くの観光客が訪れるブイビエン通りでさえ、数百メートル離れた9月23日公園まで歩かなければ公衆トイレに辿り着くことはできない。

 

同市内の主要な道路であるチュンチン通りやコンホア通り、ディエンビエンフー通り、ファムバンドン通り、グエンバンリン通り、ボーバンキエット通りなどでも公衆トイレが圧倒的に不足している。

 

フーニャン区在住のティエンさん(27)によると、同市1区や3区では公衆トイレを見つけることが可能であるが、他のエリアでは非常に困難であり、緊急の場合は道路沿いの茂みで排泄せざるを得ないという。

 

ティエンさんは「各地域に1区のような清潔でモダンな公衆トイレを建設して欲しい」と今後に期待を寄せている。

 

ホーチミン市行政も近代的な公衆トイレの普及が急務であるという認識を持っており、12日に同市観光局のレ・チュオン・ヒエン・ホア副局長は、同局が公衆トイレに大きな注意を払っていることを明らかにした。

 

ホーチミン市内には51の公衆トイレしかなく、同局は地区と調整を繰り返し、公衆トイレの見直し、評価、投資、開発などを行っている。

 

2023年には公衆トイレの増設計画を立案する予定であるという。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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