国産よりも安価な輸入果物、ホーチミンでの販売が広がる

2023年04月25日(火)13時45分 公開
国産よりも安価な輸入果物、ホーチミンでの販売が広がる

<写真:Tuoi Tre>

 

ホーチミン市では輸入果物が質の高さと豊富な供給量、国産品に比べた価格競争力の高まりから、スーパーマーケットだけではなく、伝統的な市場や道端の屋台でも販売されている。

 

国内で栽培ができない果物だけではなく、ドリアンやマンゴスチン、マンゴー、パイナップルといった国内栽培が可能な果物も大量に輸入されているという。

 

ホーチミン市在住のキエウさんは同市ゴーヴァップ区のEmartで、国産品か輸入品か悩んだ末、南アフリカ産のガラリンゴ3kgを15万ドン(約860円)で購入した。

 

トゥードゥック市のスーパーマーケット「Co.opXtra」では、エジプト産みかんが1kgあたり5万6900ドン(約325円)で販売されており、ドンナイ省やティエンザン省産の1kgあたり6万5500ドン(約375円)よりも安価になっている。

 

複数の業者によると、リンゴやナシ、ブドウといった輸入果物の価格が昨年より10~20%下落し、過去2年間との比較で30~35%安価な状態である。

 

輸入果物はビンタイン区のバーチウ市場、1区のタンディン市場やダカオ市場といった伝統的な市場や街の通り沿いでも販売されている。

 

最近ではタイ産のマンゴスチンやランサットが国産よりも多く見られるようになり、同市内の果物屋でもアメリカから輸入したブドウやリンゴが並ぶようになった。

 

ビンタイン区で果物屋を営むフンさんは、今年のテト(旧正月)後にタイ産パイナップルの販売を開始し、タイ産パイナップルは1kgあたり3万ドン(約172円)で、1日に40~50個を販売しているという。

 

ベンチェ省のチャイントゥー果物輸出入有限会社のゴー・トゥオン・ヴィー副社長によると、タイはドリアンとマンゴスチンの収穫期を迎えており、供給が豊富で価格競争力もある。

 

一方、ベトナムではドリアンやマンゴスチンは今後1ヶ月半で収穫されるため、現在は供給量が少なく、価格も高い。

 

ベトナム青果協会のダン・フック・グエン事務局長によると、輸入果物の価格は下がり続けており、いくつかの果物は価格が例年の水準から半減している。

 

また、果物の供給量が多いニュージーランドやオーストラリア、米国をはじめとする他国からベトナムに輸入される果物の大半が課税対象とならないため価格が急落しているという。

 

果物の輸出入を行うVina T&T社のグエン・ディン・トゥン社長によると、簡単な輸入手続きで商品を輸入・販売する企業が増加したため、輸入果物の価格には競争力があり、今後も輸入果物の価格が更に低下する。

 

 

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