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第42回ASEAN首脳会議、チン首相が域内企業間の協力を呼び掛け
＜写真：VnExpress＞
9日〜11日にかけてインドネシアで開催されている第42回東南アジア諸国連合（ASEAN）首脳会議に出席中のファム・ミン・チン首相は、10日の会議でASEANの企業に対して同地域で経済的なブレークスルーを生み出すために協力するように呼びかけた。
同首相は企業がデジタルトランスフォーメーションやグリーントランスフォーメーション、ハイテク分野を中心に協力して制度を改善し、戦略的インフラを整備して質の高い人材を生み出す必要があることを指摘した。
ベトナム外務省の声明によると、同首相はASEAN列国議会同盟（AIPA）とASEANビジネス諮問委員会（ABAC）、2025年以降のASEAN共同体ビジョンに関するハイレベルタスクフォース（HLTF）の代表者に向けて講演を行ったとされており、会議にはASEANの若手グループも出席していた。
ABACの代表者らは投資と貿易の促進、食料安全保障の強化、健康回復力の向上、デジタルトランスフォーメーションの後押し、持続可能な開発の見直しを行い、ASEANが持つ最大5％の年間経済成長率や世界第3位の労働市場、天然資源、長期的発展の可能性を秘めた開かれた消費市場という利点を最大限に生かすことを提案した。
また、ABACは官民パートナーシップに主導された地域経済改革の推進に向け、ASEANビジネス・ロードマップを起草している。
同首相は同提案を高く評価すると述べ、貿易と投資の促進やデジタルトランスフォーメーションの促進、持続可能で包括的な開発の実現における企業の役割を高く評価した。
また、同首相はASEANの若手グループに対し、ベトナムはASEANと協力してASEAN共同体の未来を担う若者にとって最も有利な条件整備に尽力していることを伝えた。
同首相はASEAN共同体を「学習共同体」と「創造共同体」にすることを提案しており、これはASEANを若者のためのスタートアップ・インキュベーターにすることを意味しているという。
AIPA代表との対話の中で同首相はASEANの立法府と行政府の連携を強化する必要性を強調し、「AIPAはASEANと緊密に連携し、原則を守り、国際法の行動基準や遵守を尊重する地域内共通の法的環境を確立し続けるべきである」と述べた。
同会議ではASEAN各国の首脳が「2025年以降のASEAN共同体のビジョンに向けた共同声明」「イニシアチブ・ワン・ASEANヘルス」を含む10の文書を承認した他、地域における電気自動車のエコシステム開発や決済接続の促進、現地通貨取引の強化など、ASEANの協力を導く協定も発表された。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
