菓子メーカー「Kido」、パークソン代わり5区にモールをオープン

<写真:VnExpress>
ホーチミン市5区にある「フンブオンプラザ(Hung Vuong Plaza)」の所有者である地場大手菓子メーカー「Kido Group」のチャン・レー・グエン代表によると、同グループはパークソン・ベトナムに代わって同地に別のショッピングモールをオープンする予定である。
同プラザは2007年からパークソン・ベトナムが運営し、「パークソン・フンブオンプラザ」として知られていたが、2022年に閉鎖された。
同代表によると、同グループは同物件の所有権を増やすために数千億ドンを費やしており、10区にある1号店オープンに続き、8月に同プラザの跡地でヴァンハンモール(Van Hanh Mall)2号店をオープンさせる予定である。
同代表は「1年前にパークソン・フンブオンプラザのビジネスが低迷しているのを見て、同物件を取り戻し、賃貸料の支払い期限を延長することを求めた。Kidoは2022年6月から同プラザへの入居を再開し、所有権を再構築した」と述べており、同グループはプラザの所有権を44%から76.5%に引き上げ、複数の課題に直面している地元市場において開発の大きな可能性を見出している。
同代表によると、パークソン社の失敗は国内の小売業者にとって教訓となっており、現代のショッピングセンターは単に買い物をする場所ではなく、娯楽やアミューズメントの需要にも応えるべきであり、ある種の商品をリーズナブルな価格で提供する必要がある。
新しいフンブオンプラザは100以上の国内外のブランドが出店する予定で、そのうち16%のスペースがエンターテイメント、31%が食品、53%が商品とサービスのためのスペースとなるように設定されているという。
現在の入居率は80%に達しており、オープン日には90%以上になる予想である。
ホーチミン市のショッピングモール事業は、顧客の買い物習慣の変化やオンラインショッピングプラットフォームの普及の影響を受けている。
ヴァンハンモールは2023年1〜4月期に2021年の2倍となる顧客約100万人にサービスを提供した。
Kidoが最近発表したレポートによると、同モールは今年4000億ドン(約23億2100万円)以上の収益を目標としている。
また、フンブオンプラザは今年の売上が2500億ドン(約14億5000万円)、入居率は100%となる見込みである。
パークソン・リテール・アジア(PRA)は4月下旬、子会社のパークソン・ベトナムがホーチミン市裁判所に対して破産手続きの開始を申し立てたことを明らかにした。
シンガポールの上場企業であるPRAはパークソン・ホールディングスの株式67.96%を保有する子会社で、破産手続きはベトナムでの事業継続が商業的に不可能であり、18年間にわたるモールチェーンの運営終了を目的としているという。
PRAが4月に発表したデータでは、パークソン・ベトナムの2023年の税引き前利益は2021年の1370万シンガポールドル(約14億円)に対して230万ドル(約2億3400万円)となり、同期間の売上高は1010万ドル(約10億2700万円)から240万ドル(約2億4400万)へと激減していることが明らかになった。
ベトナムでは現在、パークソンの店舗はホーチミン市1区に1店舗のみ存在し、面積は1万8000平方メートルである。
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