ベトナムのチン首相、新型コロナ流行の終息宣言を呼びかけ
＜写真：VnExpress＞
ファム・ミン・チン首相は保健省に対し、ベトナムの新型コロナウイルス流行に関する終息宣言をする準備を行うように指示した。
終息宣言は同省が新型コロナウイルスをグループAから除外した後に行われる想定である。
グループAには迅速かつ広範囲への拡散能力、高死亡率、または原因物質が不明である危険な感染症がリストアップされており、鳥インフルエンザA - H5N1やペスト、天然痘、デング熱、コレラなどが含まれる。
また、同首相は新型コロナウイルス予防に関する国家運営委員会を立ち上げ、WHOの勧告や現場の動きから指導を受け、2023年から2025年の期間に新型コロナウイルスを制御するための新計画を立てるように指示した。
同首相は2022年初頭から保健当局に対し、国際的な経験から学びを得た上で新型コロナウイルスと共存するための新しいアプローチを採用し、新型コロナウイルスを風土病とみなすように繰り返し促してきた。
しかし、同省は新たな亜種を警戒して流行の終息宣言に慎重な姿勢を示しており「WHOがパンデミックの終息を宣言し、ベトナムの状況が十分に制御された後に宣言すべき」としている。
同省が定義する「ベトナムの状況が十分に制御された状態」とは、28日以内に感染患者数が10万人あたり90人以下、そのうち酸素吸入者が4人以下となり、全都市と省が人口の80％に完全なワクチン接種を実施し、治療能力を持つことである。
5日に世界保健機関（WHO）のテドロス長官は記者団に対し「新型コロナウイルスのパンデミックはもはや世界保健上の緊急事態ではないが、脅威であり続けている」と述べている。
新型コロナウイルスは2019年末に中国の武漢で初めて検出され、数百万人を死亡させて経済的・社会的な大混乱を引き起こした。
現在も流行がいつ、どのようにして広がり始めたのかは不明な状態である。
ベトナムでは新型コロナウイルスによって4万3201人が死亡したが、少なくとも過去1週間で新たな死亡者は報告されていない。
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