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「冬虫夏草と間違えた」セミの蛹を食べた男性が中毒に

2023年05月25日(木)14時44分 公開
「冬虫夏草と間違えた」セミの蛹を食べた男性が中毒に

<写真:Tuoi Tre>

 

ビントゥアン省の男性が冬虫夏草と間違えてセミの蛹を12~14匹ほど摂取した後、中毒症状を発症してホーチミン市のチョーライ病院に搬送された。

 

同病院熱帯病科のグエン・ティ・トゥイ・ガン副院長は24日、セミの死骸を摂取して中毒を発症した34歳の男性患者を受け入れたことを明らかにした。

 

男性患者は21日に自宅で庭仕事をしていた際、キノコの形をしたセミの蛹を発見し、冬虫夏草であると判断して自宅で食べたという。

 

その直後に男性は疲労感と頭痛、腹痛、吐き気、嘔吐といった症状を呈したため、ビントゥアン総合病院へ搬送された後、チョーライ病院へ移送された。

 

チョーライ病院に移送された男性は、意識障害や緩慢、尿閉、筋力低下、腹痛、嘔吐といった症状で入院し、男性患者の心拍数は遅く、菌の影響である可能性があった。

 

同病院のガン博士によると、セミの蛹は土の中で菌類の胞子と隣り合わせになることがあり、これらの菌類は宿主となるセミの蛹を攻撃して寄生し、宿主の組織と入れ替わって長い茎を伸ばすようになる。

 

菌類は宿主から栄養を吸い取って宿主を死に至らしめ、宿主の体外で成長する。それが冬虫夏草と呼ばれる所以である。

 

宿主につく菌の種類によって人間の健康に有益なものであったり、毒であったりするため、冬虫夏草は栄養価の高い伝統医学品であったり、有毒であったりする。

 

今回のケースでは、どの菌が男性患者の中毒を引き起こしたかを正確に判断することはできず、診断は主に得られた病歴と患者の中毒症状に基づいて行われる。また、治療方法は患者の症状に対する支持的な治療しかない。

 

現在も男性患者は同病院熱帯病科の集中治療室に入院しているが、意識は戻り、自力での呼吸も可能な状態である。四肢の筋力も改善したが、心拍数がわずかに遅く、脈拍と血圧の注意深い観察が行われている。

 

ガン博士はセミの蛹に遭遇しても今回のケースのように冬虫夏草ではない場合もあるため、自己判断で摂取しないように推奨しており、接種する場合は産地が明確な製品を購入して品質を確認するか冬虫夏草に詳しい専門家に相談することが必要である。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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