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脳に巣食うサナダムシ、ハノイの男性が視力低下に悩まされる

2023年06月12日(月)10時35分 公開
脳に巣食うサナダムシ、ハノイの男性が視力低下に悩まされる

<写真:VnExpress>

 

ハノイ市で30歳の男性Aさんが視力低下に見舞われて視力検査を受けたが原因が判明せず、感染症専門医に検査を依頼したところ、脳に巣食うサナダムシが発見された。

 

ダンヴァングー病院のチャン・フイ・トー副院長によると、Aさんは目眩や目のかすみ、疲労、時には頭痛で失神する状態で同病院を訪れた。

 

Aさんは仕事のプレッシャーによって視力に影響が出たと考えていたが、2つの病院で検査を受けても原因は判明しなかった。

 

その後、MRI(磁気共鳴画像)検査で脳内嚢胞の疑いが発見され、ダンヴァングー病院を紹介されたという。

 

同病院でX線検査を実施したところ、脳内に多数の嚢胞が散在し、中枢神経系にサナダムシの幼虫が寄生していることが確認された。

 

数日間の薬物治療後に病状は徐々に改善し、視界のぼやけも少なくなり、頭痛も減った。Aさんの好物は豚肉と血のスープで、毎週定期的に摂取していたことが明らかになっている。

 

サナダムシを含む加熱不足の豚肉を摂取した場合、サナダムシが胃に達した際に幼虫が嚢胞を脱出して小腸に付着し、成虫に成長したサナダムシが主に脳や皮下で移動する。

 

嚢胞が脳にあると発作や痙攣、手足麻痺、言葉不明瞭、記憶障害、頭痛といった症状が出ることがある。

 

トー副院長によると、病変が脳実質のほぼ全体を占めるほど多くのサナダムシを持つ患者も存在し、症状が悪化・継続した場合には精神疾患として現れ、完治することはないという。

 

ベトナムにおける人への感染原因は不衛生な食事、血のプリン、春巻き、生野菜といった生や加熱が不十分な食品の摂取によるものである。

 

山間部では野豚の放牧が多く、豚の排泄物の中にサナダムシの卵が含まれる場合があり、人や動物が卵の付着した野菜や食品を摂取した際にサナダムシが寄生する。

 

ベトナムの家庭料理である生の血液を使用したプリンは、下痢やコレラ、赤痢、溶連菌、蠕虫(ぜんちゅう)感染といった危険性を伴う。

 

医師は加熱調理や手洗いの徹底という原則の遵守と大人・子供に関係なく、6ヶ月〜1年ごとの定期的な虫下しが推奨されている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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