ベトナム人は脳卒中リスクが最も高いグループ、国内の治療施設は不足

2023年08月03日(木)11時28分 公開
ベトナム人は脳卒中リスクが最も高いグループ、国内の治療施設は不足

<写真:VnExpress>

 

ベトナム脳卒中協会の副会長であるグエン・フイ・タン医師によると、同国の人々は脳卒中リスクが最も高いグループに属しているが、国の医療システムには問題へ対処するための設備が整っていない。

 

2019年のベトナムにおける脳卒中患者の割合は人口10万人あたり218人に達し、インドネシアやラオス、モザンビーク、マダガスカル、エジプト、スーダン、ヨルダン、イラク、トルクメニスタンなどとともに脳卒中リスクが最も高いグループに入った。

 

脳卒中はベトナムにおける死因の上位を占め、心血管系疾患よりも死亡例が多い状態となっているが、脳卒中を治療する医療施設数は依然として限られたままである。

 

2005年にホーチミン市の第115人民病院に最初の脳卒中治療室が設置され、現在では全国で110施設しかなく、その大半がホーチミン市とハノイ市に置かれている。

 

全国の省や小都市にはまだ脳卒中の治療施設がなく、患者が最寄りの脳卒中センターに到着するまで数時間かかるケースが多い。

 

ベトナムの脳卒中センターは年間平均2000人以上の患者を治療しているが、今後数年間でさらに400の脳卒中治療ユニットが必要になるという。

 

タン医師は「特別な訓練を受けた医師と看護師のチームによる脳卒中ユニットの設立は、地域社会に大きな利益をもたらす。症状発生から60分以内に治療を受けられるようにする必要がある」と指摘する。

 

同医師によると、脳卒中は予防することが可能であり、最も発症しやすいのは喫煙者、高血圧、糖尿病、肥満の人であるという。

 

 

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