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ホーチミン市初の電気バス路線、赤字が続く
<写真:Tuoi Tre>
試験運行が行われているホーチミン市初の電気バス路線(トゥードゥック市〜1区間)が、1便あたり23万8000ドン(約1400円)以上の赤字を出している。
同市は運行経費の44.1%を補助することで1便あたり30万9800ドン(約1900円)を提供しているが、運行経費は1便あたり70万2000ドン(約4200円)を超える。
同市交通局によると、残りの費用を賄うためには、各バスが1回の運行につき少なくとも71人の乗客を輸送しなければならない。
しかし、今年上半期に各バスは平均して27.6人/回しか乗客を輸送できておらず、1回あたり15万4000ドン(約920円)の収入しか得られなかった。
その結果として1便あたり約23万8000ドン(約1400円)の損失が発生し、現在は1日100便の電気バスが運行されているため、1日の損失は2380万ドン(約14万2800円)に達する。
同市交通局は電気バスのサービス提供会社であるVinbus Ecology Transport Services社の困難を解決し、公共交通機関のグリーンエネルギー利用を奨励するため、同市人民委員会に電気バス路線への補助金を64.8%に引き上げることを提案した。
同路線はトゥードゥック市のビンホームズ・グランドパークを起点とし、1区のサイゴンバスターミナルを終点とする。2022年3月に運行が開始され、無料WiFi、電話充電ポート、モニター、障がい者用に低く調整可能な床といった近代的な設備のおかげで地元住民の注目を集めていた。
同社は24時間体制の顧客サービス部門を設立し、運行時間は午前5時〜午後9時15分までで、20分間隔で運行する。運行会社はモバイルアプリを開発して混雑状況やバスの到着遅延など、路線に関する最新情報を利用者に提供している。
電気バス路線における乗客の満足度に関する四半期ごとの調査によると、サービスは最大100点満点中89~95点を獲得し、同市公共交通管理センターも同路線を賞賛した。
今年上半期には約52万5400人の乗客が同路線を1万9000回利用していた。
同市交通運輸局によると、同路線の乗客数は昨年3月の14.1人から、今年6月には1回あたり平均28.7人にまで継続的に増加している。
同市人民委員会は昨年第1四半期から24ヶ月間、同市内で5路線の電気バスを試験的に運行することを承認し、現在のD4路線に続き、他の4路線は2022年後半に運行を開始する予定であったが、同社は4路線の試験運行を今年最終四半期に延期することを提案した。
同市交通局によると、補助金の少なさと充電ステーションを中心とするインフラ設備整備の遅れが計画遅延の原因であるとしている。
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