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ベトナムの裕福な観光客、日本が誘致に注力
<写真:dantri.com.vn>
日本は2024年に高い消費を行う顧客層をターゲットに、ベトナムから裕福な観光客を引き付けるための取り組みを強化している。
日本政府観光局(JNTO)ハノイ事務所によると、2023年11月までのベトナムからの訪日客数は53万6800人に達し、過去最高の年間訪日客数となり、2019年の記録である49万5051人を上回った。
日本はベトナムからの裕福な観光客を引き付けるため、豪華な旅行商品を提供することを目指している。
2006年〜2016年の間にベトナムの超富裕層(UHNWI)の数は320%増加し、インドや中国を超える速度で成長する世界の発展市場の1つとされる。
2022年のデータによると、ベトナムには1000人の超富裕層がおり、2017年の記録と比較してほぼ倍増した。
日本は高額旅行者と定義される、訪日時に合計100万円以上を消費する顧客層を特に対象としている。
高額旅行者層は全訪日客の約1%である29万人に過ぎないが、消費額は全体の11.5%である5500億円に及ぶ。
裕福な観光客は豪華で高級なサービスを求めるとともに、コロナ禍以降は顕著な変化が見られ、単なる高級サービスよりも独自性、差別化、個別の好みに合わせたカスタマイズ、魅力的な体験を重視しているという。
ベトナムの裕福な観光客は、価値ある旅行体験であれば海外旅行に多額を支出する意欲があり、日本への観光ツアー価格は1人あたり通常約3000万ドン(約18万830円)であるが、より高級なツアーでは価格が7000万ドン〜3億ドン(約42万1930円〜180万8310円)になることもある。
ある旅行会社は2023年だけで、ベトナムからの高級ツアー客約30団体を日本に送客し、1団体は20〜25人であったと報告している。
これらの高級ツアーの顧客は高品質で差別化された旅行商品を求めており、サービスに対する要求が非常に高い。
日本政府は高級観光市場を引き付けるため、2023年6月1日から私用ジェット機による訪日フライトの規制緩和を実施し、日本への着陸許可を求めるために必要な事前通知期間を最短10日から3日に短縮した。
また、日本政府観光局は高級観光客を引き付けるための11地域を選定し、これらの地域での観光振興計画を進めている。
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