ベトナムでのピロリ菌、国民の2/3が感染

2024年04月18日(木)08時00分 公開
ベトナムでのピロリ菌、国民の2/3が感染

<写真:tuoitre.vn>

 

ベトナムでは国民の約2/3がヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)に感染していると推定されている。

 

ピロリ菌は、胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんなどの胃疾患を引き起こす主要な原因とされる。

 

衛生状態の悪い屋台や飲食店での食事が、感染リスクを高める要因となっている。

 

感染者の多くは、初期に腹部の不快感や食欲不振などの軽微な症状を抱えるが、病状が進行すると、胃痛や嘔吐、体重減少が顕著になる。

 

ピロリ菌は胃の厳しい環境下でも生存する能力を持つとともに、免疫系から隠れる能力も持っているため、一度感染すると根治が困難であるとされる。

 

ホーチミン市熱帯病院内科部長のチャン・ティ・ドン・ヴィエン医師によれば、感染が長期にわたる理由は、ピロリ菌が特有の生存戦略を持っているためであり、抗生物質に対する抵抗性が増している現状も問題である。

 

疾患の予防策としては、共有の食器を避け、個人の衛生管理を徹底することが推奨されている。

 

具体的には、家庭内での食器の共用を避け、食前とトイレ後の手洗いを徹底することが効果的である。

 

また、屋台や飲食店での食事の際には、使用される食器の衛生状態を確認し、不衛生な条件下での食事を避けなければならない。

 

最終的な感染症の拡大を防ぐためには、個人の意識の向上と共に、公衆衛生の改善が不可欠である。

 

 

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