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ベトナムの飲酒運転、絶対禁止規定の維持を提案
〈写真:Cand.com〉
ベトナム公安省は、国民が飲酒を強いられやすい文化的背景と発展途上の交通環境を考慮するとしつつも、運転時のアルコール濃度に関する絶対禁止規定の維持を提案した。
この規定は、2019年中頃に酒類の害を防ぐための法律に導入され、現在に至るまで適用されている。
4月には、道路交通安全法の草案においてもこの規定が引き継がれ、「道路交通手段を操作する者が血液または呼気中にアルコール濃度を有することを禁止する」と提案された。
しかし、現行のアルコール濃度0の規定には賛否両論が存在する。
一部の国会議員は、この厳格な規制は適切ではなく、罰則の基準を設けるべきであると指摘している。
これに対し、公安省は保健省と協力し、国際的な経験や社会学的調査を参考にしつつ、ベトナムの主要病院の専門家の意見も取り入れているという。
公安省は「アルコールを摂取して道路交通に参加する運転者を厳しく取り締まるべきである」という科学者たちの高いコンセンサスが得られたと述べている。
世界的には、運転時のアルコール濃度を完全に禁止する国と、一定の許容値を設ける国に分かれているが、公安省はベトナムの現状を考慮し、運転時のアルコール濃度は0であるべきであると主張する。
公安省によると、ベトナムはアルコール消費量が高く、東南アジアで2番目、アジアで10番目、世界で29番目に位置するという。
公安省は、ベトナムの飲食文化は特有の面が多く、アルコール濃度0の規定がなければ飲酒を強いられることがあると警告している。
さらに、アルコールは依存性が強く、一度飲むと停止が困難であり、酔っ払いが交通法規を忘れることがあるため、飲酒運転は無実の人々に対する惨事を引き起こす可能性がある。
ベトナムでは飲酒運転が交通事故における死傷者の20%を占め、その80%が運転者の過失によるものであるため、公安省はアルコール摂取後の運転を禁じる現行法の維持を支持している。
同省は「飲酒後に運転しない」という交通文化が確立された後、アルコール濃度の規定を見直すことが可能であるとしている。
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