ぼったくりが横行するハノイ、人気観光地タイとの違い

2024年05月15日(水)07時00分 公開
ぼったくりが横行するハノイ、人気観光地タイとの違い

<写真:tuoitre.vn>

 

ハノイ市の中でも特にホアンキエム区は観光客が多く訪れる地域であるが、屋台やタクシーによる「ぼったくり」が頻発して問題となっている。

 

報道によれば、タクシー運転手が数十メートルの距離を走行しただけで50万ドン(約3070円)を請求したといった事例がある。

 

ベストプライストラベルのグローバル運営ディレクターであるグエン・ティ・ヒエン氏によれば、このような「ぼったくり」行為がベトナムの観光イメージに大きな悪影響を及ぼし、国際観光客に悪い印象を与えている。

 

同区人民委員会は近い将来、屋台やタクシー、靴磨きなどの「ぼったくり」行為を厳しく取り締まる方針を示である。また、屋台を認めないという立場で、屋台営業者には他のビジネス形態や仕事への転換を促進するためのキャンペーンを行っている。

 

さらに、同区の観光協会と協力し、屋台営業者を正式な雇用形態に転換させる取り組みも進められており、観光客に対するイメージを向上させるとともに、ホテル業界への悪影響を最小限に抑えることが期待されている。

 

同市で長年にわたって外国人観光客向けのガイドを務めるグエン・テ・アイン氏によると、屋台の「ぼったくり」行為が観光都市としてのイメージを著しく損なわせており、持続可能な観光の重要性を理解させ、短期的な利益に捉われないように人々の意識改革が必要である。

 

隣国の人気観光地であるタイでは、路上での詐欺行為がほぼ見られない。しかし、ベトナムでは多くの屋台営業者が、観光客から一度で利益を毟り取ろうとする傾向が強く、これが観光業全体にとって危険な状況を生み出している。

 

アイン氏は、屋台を完全に禁止するのではなく、登録制を導入し、営業地域や制服、身分証を明確にすることで「ぼったくり」行為を減少させることを提案している。これにより、観光客の信頼を取り戻し、持続可能な観光業の発展が期待できる。

 

ヒエン氏は、ベトナムでも主要観光地に観光警察を導入することを提案している。これにより、観光客の安全を確保し、地元の観光業の評価を向上させることが可能となる。

 

また、地域の観光評価システムを構築し、観光イメージを損なう行為に対して厳しい罰則を設けることも重要であるという。

 

 

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