ドンナイ省の発展、経済中心地への変貌

2024年06月14日(金)07時00分 公開
ドンナイ省の発展、経済中心地への変貌

<写真:tuoitre.vn>

 

日経アジアがドンナイ省の経済発展についての記事を掲載し、戦後の困難な時期から、現在の有望な経済中心地への変貌を取り上げている。

 

同省は2030年までに新たに11の工業団地を開発する計画であり、総数は50に達する見込みである。現在、ロンタイン国際空港が建設中であり、2026年上半期に開業予定となっている。

 

同省のグエン・ホン・リン党書記は日経アジアに対して「ドンナイはベトナム政府の南部地域へのインフラ投資の恩恵を最も受けている」と語った。

 

新しい空港は隣接するバリア=ブンタウ省のカイメップ・ティバイ国際港と連携し、南部ベトナムの未来の経済を支える中心地となる見込みである。

 

ホーチミン市周辺は長らくベトナムの経済中心地であり、ハノイ市や周辺都市が発展を遂げた現在、政府は過去3年間にわたり南部へのインフラ投資を再構築している。

 

ロンタイン空港は年間1億2500万人の旅客を処理する能力を持ち、現在のタンソンニャット国際空港の3倍の規模となる予定である。

 

また、空港周辺にはアクセスを強化するためのインフラが整備されており、4つの高速道路プロジェクトが進められ、2030年頃に開通予定の鉄道も計画されている。

 

この新たな経済中心地は、物流や宿泊業などのサービスを引きつけると予想されており、リン党書記は同省が観光業の職業訓練など、教育分野への投資を引きつける努力をしていることを付け加えた。

 

また、同省はホーチミン市に近い立地により、外国投資を引きつけている。1960年代にはベトナム初の工業団地が設立され、韓国のヒョースン・グループや台湾のフォルモサ・プラスチック、ネスレなどの企業を誘致してきた。

 

近年、同省は「付加価値の高い産業クラスター」を目指しており、ハイテクプロジェクトや高度なスキルを要する職業を引きつける努力をしている。

 

同省は周辺地域およびホーチミン市での教育アクセスに優れているため、人材面でも有利である。

 

リン党書記「我々は常に職員に行政手続きを簡素化し、必要な時間を短縮する方法を指導している」と語った。

 

2024年第1四半期に同省は全国で6位の海外直接投資(FDI)を達成し、46カ国および地域から約1600のFDIプロジェクトがあり、総投資額は約360億ドル(約5兆6430億円)に達している。

 

同省は企業がサプライチェーンを多様化する傾向からも恩恵を受けており、米中関係の緊張やパンデミックによって中国への依存リスクが浮き彫りになったため、新型コロナウイルス以降に多くの企業がベトナムを『中国+1』として選択している。

 

また、サプライチェーンの多様化に加え、強力な国内市場も企業が同省に移転する理由であるという。

 

同省内の企業は労働集約型の企業、国内市場をターゲットにした企業、および加工輸出を行う企業に分類される。

 

近年、後者の2つのタイプが成長している。

 

 

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