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若者の間で広がる笑気ガス、健康被害の事例が増加
<写真:tuoitre.vn>
近年、ベトナム国内で「笑気ガス(N2O)」を使用することが、特に若者の間で新たな娯楽トレンドとして広がっている。
しかし、その使用による深刻な健康被害が報告され、複数の患者が危機的な状態で病院に搬送される事例が増加しているという。
最近、フート省総合病院は、ヴィンフック省から搬送された16歳の女性患者を受け入れた。
彼女は過去に15個の笑気ガスを使用した後、四肢の麻痺や痙攣、手足の感覚減退を訴えており、最終的には下半身の運動機能が完全に失われる状態に至った。
診断の結果、笑気ガスの乱用による末梢神経の損傷が確認された。10日間の治療を経て、患者の症状は改善し、徐々に運動機能が回復した。
また、ホーチミン市に住む26歳の女性も、6〜7個の笑気ガスを連続して使用した後に中毒症状を示し、軍医病院7Aに入院した。
彼女は5年間にわたり頻繁に笑気ガスを使用しており、その影響で脊髄に重大な損傷を受け、歩行困難に陥った。
トゥードゥック市総合病院の内神経科に所属するグエン・ホアイ・ナム医師は、笑気ガス使用が一時的な快楽をもたらす一方で、その乱用は深刻な健康リスクを伴うと警告する。
笑気ガスは、吸入後に神経伝達物質であるドーパミンやエンドルフィンに影響を与え、短期間の高揚感を生じさせる。
しかし、その副作用として酸欠、意識喪失、脳損傷、さらには死亡に至る危険性がある。
また、末梢神経の損傷による感覚障害や運動機能の低下、心拍数や血圧の上昇などのリスクも報告されている。
ナム医師は、笑気ガスの使用に伴う健康リスクが非常に高いことを強調し、異常な症状が現れた場合には速やかに医療機関での診察と治療が必要であると述べた。
笑気ガスの乱用は、若者の間で広がる一方、その危険性についての認識は十分ではない。従って、笑気ガスの使用に関する啓発活動が急務である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。