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ミルクティーのトレンド、徐々に減退・低迷
<写真:thuongtruong.com.vn>
ベトナムで長らくトレンドとなっていたミルクティー市場が、減退していることが経済データと企業の業績から明らかになった。
市場競争の激化と消費の低迷が主な要因とされ、多くのブランドが前年比で収益を落とし、業績が悪化している。
Vietdataのデータによれば、ミルクティーチェーンの売上高と利益は、2021年のパンデミック時と比較して回復したが、2022年から2023年にかけて減少傾向にある。
具体的には、Toco Toco、Koi Thé、Ding Tea、Bobapopなどの主要ブランドが不調に陥っている。
市場専門家によると、ミルクティー業界は特に都市部で競争が激化しており、消費者の購買力が伸び悩みを抱えた状態にある。
その結果、店舗間の競争が激化し、値引きやプロモーションが頻繁に行われるようになり、利益率が圧迫されているという。
市場全体としては、外食需要の減少が顕著であり、2023年上半期には約3万軒の飲食店が閉鎖されたと報告されている。
特にカフェやミルクティー屋への訪問頻度が減少しており、調査によれば、41.7%の消費者が「たまにしか外食しない」と回答した。
しかしながら、市場全体の拡大は依然として見込まれている。新たに登場したブランド、特に中国のMixueは急速に成長を遂げており、2023年の売上高は約1兆2570億ドン(約73億6902万円)、税引前利益は2040億ドン(約11億9544万円)に達した。
Phê Laという新興ブランドも成長を見せており、既存の大手ブランドを上回る業績を上げている。
低価格帯のブランドは、フランチャイズ戦略を積極的に活用し、急速に市場シェアを拡大しているが、専門家は「フランチャイズ戦略に過度に依存すると、ブランドの品質が低下するリスクがある」と警鐘を鳴らしている。
今後、ミルクティー業界が成長を維持するためには、製品開発と顧客体験の向上が鍵となる。
中国のLuckin Coffeeのように年間200種類以上の新製品を投入するなど、イノベーションを続けることが重要であるという。
ブランドが持続的に成功するためには、消費者に訴求する「ヒット商品」を生み出し、魅力的な体験を提供することが不可欠である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。