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ゴミだった魚の浮袋、今では燕の巣に並ぶ高級食材に
<写真:phunutoday.vn>
かつては捨てられていた魚の部位が、現在では燕の巣や高麗人参に例えられ、中国の高い需要によって1kg数百万ドンと高価になっている。
魚は栄養価の高い食品として、栄養専門家から積極的な摂取が推奨されているが、最も一般的に利用されるのは魚肉であり、他の部位は通常捨てられることが多い。
その中でも、魚の浮き袋は特に注目されることが少なく、正しく調理しないと強い臭みがあり、食べ辛さもあって廃棄される傾向があった。
しかし、近年はこの浮き袋が貴重な部位として高値で取引されているという。
浮き袋は細長い形状をしており、薄く見えるが弾力がある白い膜で覆われている。この部位にはコラーゲン、ゼラチン、ビタミンなどの栄養素が豊富に含まれており、健康に良いとされる。
浮き袋を摂取すると、肝腎を補い、腰を強化し、肌を潤し、美容にも効果があるとされている。
浮き袋は直接食べることは少なく、通常は洗浄後に乾燥、燻製、または軽く揚げて使用される。
魚の種類によって浮き袋の価格は異なり、ティラピアやコイ、ハクレンなどの一般的な魚の浮き袋は1kgあたり数十万ドンと安価で、容易に市場で手に入れることが可能である。
一方、ラットフィッシュ、チョウザメ、ハタ、オオニベなどの魚の浮き袋は高価で、1kgあたり数百万ドンから数千万ドンで取引されることがあるという。
特に希少価値が高く、栄養豊富なオオニベの浮き袋は非常に高値で取引され、高麗人参や燕の巣と同等の価値を持ち、肝腎を養い健康を回復させる効果があるとされている。
500gのオオニベの浮き袋には442gのタンパク質が含まれており、薬用効果も期待される。オオニベの浮き袋にはアルギニンが多く含まれており、血管機能の維持を助け、ビタミンも豊富で脳機能の改善や疲労回復に役立つ。
現代医学においては、オオニベの浮き袋は外科手術で使用される吸収性の縫合糸の製造にも利用されている。
過去には、1kgのオオニベの浮き袋が4万5000~5万5000ドル(約646万3800〜790万円)で取引された例もあり、その価格は浮き袋の長さに応じて変動するという。乾燥した浮き袋1kgを得るには、5~7kgの生の浮き袋が必要である。
ベトナム水産輸出加工協会(VASEP)によると、浮き袋は珍味として人気であり、健康増進効果によって中国やタイで人気があるという。
また、中国では一部の人々にとって、浮き袋は単なる栄養豊富な食材ではなく、富や繁栄の象徴とされており、高価な浮き袋は重要な場面での贈り物としても利用されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。