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住宅価格高騰のホーチミン、近隣省での住宅購入が増加
<写真:vietnamnet.vn>
ホーチミン市の住宅価格の高騰によって多くの若い家族が近隣の省に移り、手頃な価格のマンションを購入する動きが広がっている。
不動産コンサルティング会社サヴィルズ・ベトナムによると、2024年上半期にはビンズオン省における新規マンションプロジェクトの取引のうち、ホーチミン市の購入者が80%を占めた。
また、不動産専門サイトのBatdongsanによると、過去9カ月間でホーチミン市からロンアン省、ビンズオン省、ドンナイ省、バリア=ブンタウ省といった近隣省での住宅購入が増加している。
ホーチミン市在住のマイさん(35)によると、数カ月間にわたって同市で物件を探していたが、10億ドン(約598万3239円)台の予算では社会住宅ですら見つけることが不可能であった。
最終的にマイさんは職場から約17km離れたロンアン省の62㎡のマンションを15億ドン(約897万4359円)で購入した。
マイさんの世帯収入は月に2500万ドン(約14万9570円)で、進行中のプロジェクトに分割払いで参加するためには、郊外への移転が必要であった。
ホーチミン市内で中古マンションを購入する場合は最低でも20億ドン(約1196万6478円)以上が必要で、一括払いが求められる。
一方で、ロンアン省の物件は15億ドンで購入可能で、月々2%の分割払いに加えて36カ月間の金利優遇を受けられるという。
マイさんと同世代の多くのベトナム人が同様に、ホーチミン市から離れた場所で物件を購入している。
サヴィルズの研究責任者であるジャン・フイン氏によると、ホーチミン市では住宅供給が限られている上に、低価格帯の住宅需要が増加している。
このため、ビンズオン省やロンアン省といった近隣地域での住宅購入が今後も増加する見込みである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。