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11月11日のオンラインショッピング、大盛況に終了
<写真:tuoitre-vn>
2024年の11月11日ショッピング祭りにおいて、ベトナムの電子商取引市場では、ライブコマースが活況を呈した。
TikTokや各種ECプラットフォームでのライブストリーミング販売は、エンターテイメントとショッピングを融合させることで、オンライン小売市場の在り方を変容させつつある。
10日にホーチミン市の歩行者天国グエンフエ通りでは、大規模なライブコマースイベントが開催された。
TikTokerのファム・トアイ氏は、衣料品、食品、化粧品など600点に及ぶ商品を紹介する14時間連続のライブ配信を実施し、顧客の関心を集めた。
トアイ氏はこのイベントのために数カ月前から準備を重ね、各ブランドと協力し、実質的な値引きや独自のオファーを提供することに注力したという。
TikTok Shopマーケティングマネージャーのグエン・ゴー氏によると、11-11の「メガライブストリーム」は単なる販売機会ではなく、音楽やインタラクティブなゲームを通じた買い物体験として設計された。
中小企業を含む各ブランドにとっても新たな顧客接点となり、売上拡大の好機であったという。
一方、スーパーや量販店など従来の小売業者もこの機会を活かし、Co.opmartやCo.opXtraなどの各チェーン店では、11-11当日に30万ドン(約1830円)以上の買い物をした顧客に対してポイント2倍などの特典を提供するなど、積極的にキャンペーンを展開した。
また、ユニクロやH&Mといった大手ファッションブランドも、オンラインを活用しライブ配信による販売を行う動きを見せた。
近年、年末商戦に向けて消費意欲が例年に比べ低迷する中、ファム・トアイ氏は「消費者は現在、合理的な消費を求めており、ライブ配信もエンターテイメント性が重視される傾向にある」と指摘する。
トアイ氏は視聴者が単に「安く買う」だけでなく、「好きな配信者から買いたい」という心理を喚起することで購買意欲を高めようとしている。
しかし、一部消費者の間では、11-11の割引が実際にはさほどの値引き効果がないとの不信感も残っているという。
消費者専門家は、購入予定の商品リストの作成や価格の事前確認、信頼性のあるチャネル選定を推奨している。
ベトナムでは11-11イベントが年末商戦の幕開けとされ、今後さらに多くの割引キャンペーンが展開される見通しである。
企業側は消費低迷を乗り越えるため、食品やファッションなどの消費財を中心にさらなるプロモーションを打ち出していく方針である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。