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ハノイ市の路地裏住宅、価格が急騰も取引停滞
<写真:dantri.com.vn>
ハノイ市では中心部から離れた路地内の住宅が年初から30〜40%値上がりし、1㎡当たり2億〜2億5000万ドン(約122万〜152万5000円)で売りに出されている。
ハドン区ヴァンフック街区の35㎡の住宅は、2024年初めに55億ドン(約3355万円)で売り出されたが、現在では80億ドン(約4880万円)に値上がりした。
このような価格水準は通常、幹線道路沿いの住宅で見られるが、近年は路地幅2m未満の住宅にも適用され始めている。
しかし、これらの住宅は立地の不便さや建物の古さによって取引が進まず、販売価格と市場価値の乖離が浮き彫りとなっている。
取引の停滞が顕著であり、ナムトゥーリエム区で路地内住宅の販売を希望するグエン氏によると、週に2〜3人の購入希望者が現れても取引には至らないという。
グエン氏は約45㎡の住宅を1㎡あたり2億4400万ドン(約148万8400円)、総額110億ドン(約6710万円)で市場に出しており、購入希望者は高額過ぎると判断している。
不動産市場の専門家によると、路地内住宅の価格高騰は集合住宅や土地の競売価格の上昇による影響が大きい。
近郊の集合住宅の販売価格が1㎡あたり7000万~9000万ドン(約42万7000〜54万9000円)に達し、購入者の心理に影響を与えたとされる。
また、土地と建物の両方を所有するという心理が、路地内住宅の価格を押し上げる一因となっている。
さらに、競売地価格の高騰も市場全体の値上げ圧力を強めている。これらの要因により、路地内住宅は投資家にとって価格が高すぎる状態となった。
ベトナム建設省は不動産取引の透明性向上と価格変動の抑制を目的とし、国家管理による不動産取引センターの設立を提案している。
この取り組みは価格や法的リスクの軽減を図り、購入者にとってより安全な市場環境を整備することが目標である。
市場は引き続き高値が続くと見られ、購入者と売却希望者の心理的ギャップが解消されるには時間を要するとみられる。
不動産価格の更なる上昇が見込まれる一方で、実需層と投資家の間で慎重な取引姿勢が求められている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。