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巨額横領事件のラン被告、弁済が可能であれば死刑回避

<写真:dantri.com.vn>
ホーチミン市の高等人民裁判所は12月3日、ヴァン・ティン・ファット・グループの不正事件(第1段階)に関与したチュオン・ミー・ラン被告と共犯者たちに対する控訴審判決を下した。
同裁判所はラン被告が横領した資産の4分の3を弁済した場合、死刑から無期懲役に減刑される可能性があるとしている。
判決によれば、ラン被告はヴァン・ティン・ファットを中心とする複数企業を所有し、これらを統合してグループ化した。
ラン被告は不動産プロジェクトの資金調達のため、3つの銀行から融資を受けた後、これらの銀行を買収し、2012年にSCB(サイゴン商業銀行)を統合している。
そして、自身が91.5%の株式を所有する筆頭株主となった。
2012年から2017年にかけて、ラン被告は虚偽の融資書類を作成し、計304人の顧客名義で368件の融資を実行させた。
この結果、2022年時点で元金および利息を含む約132兆ドン(約7746億3012万円)の未返済債務が残存している。
さらに、2018年から2022年にかけては、916件の虚偽融資を通じて約545兆ドン(約3兆1974億8745万円)を調達し、そのうち約304兆ドン(約1兆7858億5760万円)を不正に着服した。
これにより、SCBには利息を含め約130兆ドン(約7628億9330万円)の損失が発生している。
ラン被告はSCBの財務状況を隠蔽するため、国家銀行監査団を買収し、SCBを特別監視対象から除外させるために、元SCB総裁であるヴォ・タン・ホアン・ヴァン被告を通じて、元国家銀行監査局長であるドー・ティ・ニャン被告に520万ドル(約7億9612万円)を贈賄した。
この贈賄行為はSCBの再編を可能にするための不正工作の一環であった。
ラン被告は控訴審で罪状を認め、横領による損害補填のため、未評価の資産やプロジェクトを提出する意思を示したが、法的に評価可能な資産価値が十分ではないと判断された。
一方で、ラン被告の損害回復への取り組みと深い反省が認められ、融資規定違反の罪については減刑の余地があるとされた。
しかし、横領罪および贈賄罪の重大性から、刑の軽減は否定された。
裁判所はラン被告が今後、横領資産の4分の3を弁済する場合、死刑から無期懲役への減刑が可能であることを示唆している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。