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ベトナムが出生率最低を記録、保健省が2人の子どもを奨励

2024年12月13日(昨日)07時00分 公開
ベトナムが出生率最低を記録、保健省が2人の子どもを奨励

<写真:nguoiquansat.vn>

 

ベトナムにおける2023年の合計特殊出生率(TFR)は1.96と過去最低を記録し、政府は出生率回復のための対策に取り組む必要に迫られている。

 

10日にハノイ市で開催された「全国人口行動月間」の発足式典および「ベトナム人口の日」の記念式典で、保健省のチャン・バン・トゥアン次官は、現在の人口政策が直面している課題について語った。

 

トゥアン次官は「ベトナムでは出生率が低下傾向にあり、2023年には合計特殊出生率が1.96に達し、歴史的最低値となった。これは持続可能な人口維持の観点から懸念される状況である」と警鐘を鳴らした。

 

また、2023年の男女出生比は112:100であり、この偏りも依然として是正されていない。

 

さらに、急速な高齢化が進行中であり、近い将来に「人口ボーナス期」を終えると予測される。

 

加えて、早婚や近親婚、未成年の妊娠、出産が依然として見られ、国民の体格、体力、生活の質の向上も課題として挙げられた。

 

国連人口基金(UNFPA)ベトナム事務所のマット・ジャクソン代表によると、現在のベトナムは人口ボーナス期にあり、2人の労働人口で1人の扶養者を支えることが可能である。

 

しかし、2011年から高齢化が始まり、2036年には高齢化社会、2049年には超高齢社会に移行すると予測されている。

 

また、ジャクソン氏は「急速な人口構造の変化に対応するため、今から労働生産性向上や高齢者の雇用促進、女性の労働市場への継続的な参加支援、医療や教育への投資を進める必要がある」と提言した。

 

発足式典では、保健省と地方自治体が「2人の子どもを持つ家庭」を推奨するメッセージを含む5つの行動指針を発表した。

 

行動指針によると、質の高い人口がベトナムの発展の原動力になり、結婚前の健康診断で「黄金世代」の誕生に備えられる。また、適正な出生率を維持し、人口の均衡を保ち未来が築かれる。

 

2人の子どもは賢明な親の選択であり、子どもへの最良の贈り物である。性別平等は出生時の性比を是正する基盤となる。

 

急速に進む少子高齢化への対応はベトナム社会の持続可能性に直結する重要課題であり、政府と国際機関が連携し、出生率低下を食い止めるための実効性のある政策が早急に求められている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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