おすすめのプロモーション
カウントダウン後のホーチミン、街中にゴミが散乱
<写真:tuoitre.vn>
2025年の新年を迎えたホーチミン市では、壮大な打ち上げ花火が市民や観光客を歓喜させたが、その華やかな祝賀ムードの裏で深刻な問題が浮き彫りとなった。
カウントダウンイベント終了後、ホーチミン市中心部各地にゴミが散乱し、市民の環境意識の低さが改めて問われている。
ホーチミン市1区のバクダン埠頭では、多くの人々が花火を楽しむために集まったが、イベント終了後にはプラスチック容器や紙コップ、段ボール、花火の紙くずなど大量のゴミが放置された。
現地住民のチャンさんは「新年を迎える楽しいひとときの後、足元にゴミが散乱している光景を見ると悲しくなる。少しの意識を持つだけでこの状態にはならない」と憤りを語った。
歩行者天国のグエンフエ通りや周辺の道路でも同様の状況が見られた。
特にカウントダウンイベントの会場では、大量のプラスチックゴミや飲食物の残骸が散乱し、清掃活動は非常に困難なものとなった。
1区公益サービス会社の清掃員であるトゥイさんは、例年と比較して今年はゴミの量が増加しており、清掃に多大な時間と労力を要したと語る。
トゥイさんは「今年は商業イベントや屋台の増加が原因で、ゴミの量が著しく増加した。特に花火イベントで撒かれた紙くずが地面にこびりついた飲み物や食べ物に絡まり、掃除がさらに難航した」と語った。
清掃には10台以上のゴミ収集車が投入され、硬いほうきや水を使用した念入りな清掃が行われたが、全てのゴミを片付けるのに長い時間を要した。
それでも作業員たちは「新年の朝に街をきれいにするために全力を尽くす」と決意を示していた。
また、清掃活動には清掃作業員だけではなく、一部の若者や外国人観光客も参加した。
ある外国人観光客は「ゴミを無責任に捨てる行為が清掃作業員に余計な負担をかけているのは残念。全員が協力して街をきれいに保つ意識を持つべきであると思う」と述べ、自らも清掃に協力した。
華やかなイベントの裏で深刻なゴミ問題が発生している現状を改善するためには、市民一人ひとりが環境意識を高めることが求められる。
公共の場でのマナーを見直す必要があり、特に観光地としてのホーチミン市の評価を保つためにも、持続可能なイベント運営やゴミ削減に向けた具体的な取り組みが急務である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。