おすすめのプロモーション
ホーチミン市の都市計画、周辺5郡の市昇格構想
<写真:dantri.com.vn>
ベトナム政府はホーチミン市の都市計画(2021~2030年、2050年までの展望)を正式に承認した。
この計画はファム・ミン・チン首相が署名し、ホーチミン市を「特別都市」と位置づけるものである。
計画の中核として、中心都市と6つの直轄都市を構成する構想が掲げられている。
現在のトゥードゥック市に加え、周辺のクチ、ホックモン、ビンチャイン、ニャベー、カンゾーの5郡が新たに市へ昇格する予定である。
この都市計画は、ホーチミン市を2050年までに「魅力的で持続可能なグローバル都市」へと発展させる目標を掲げている。
ホーチミン市はアジア地域における経済・金融・サービスの中心地となり、独自の文化を備えた都市としての地位を確立することで、東南部地域および全国の成長を牽引する原動力となることを目指している。
ホーチミン市は2030年までに「グローバルかつ文化的で現代的、そして思いやりのある都市」を目標に掲げ、経済の成長や市民生活の質向上を図る。
グリーン経済やデジタル経済、デジタル社会の推進を牽引し、高度な人材や現代的な産業・サービスの拠点としての地位を確立する計画である。
また、「都市内の都市」モデルを導入し、多中心型かつ多機能型の空間構造を構築する。
地下空間や水辺空間、デジタル空間の整備を進め、持続可能な開発を目指す。
2030年以降には、中心都市と各衛星都市を結ぶ多中心型都市モデルを段階的に完成させる方針である。
この計画では次の三つの重点分野が掲げられている。
- 制度と政策の革新
経済構造の転換や競争力向上を図るとともに、都市管理の効率を高める。
- 資源動員とインフラ整備
都市空間の再編や土地利用の効率化を進める。地域間の連携を強化し、グリーン観光の促進も視野に入れる。
- 技術革新と人材育成
高度技術やグリーン変革、デジタル化を推進し、質の高い人材と戦略的な企業の育成を重視する。
さらに、サイゴン川沿いの空間を活用した観光開発や水資源の安全保障を含む環境保護政策も盛り込まれている。
このように、環境保護と先進技術を融合させた持続可能な都市モデルを目指している。
2050年までには、多中心型都市モデルを完成させることにより、ホーチミン市はベトナム全土の経済成長に貢献するとともに、東南アジア地域で際立つ存在となることを目指している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。