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ベトナム映画に対する評価、過剰に騒々しくて不快

2025年02月11日(火)07時00分 公開
ベトナム映画に対する評価、過剰に騒々しくて不快

<写真:nld.com.vn>

 

ベトナム映画における過剰な台詞や騒々しい演出が観客の間で議論され、特にテトシーズンに公開された作品に対して「登場人物が絶えず話し続け、まるで騒音の中にいるよう」との批判が相次いでいる。

 

この議論の中心にあるのは、人気俳優兼監督のチャン・タインの作品である。

 

タインの最新作『Bộ tứ báo thủ(ボー・ツー・バオ・トゥー)』は、過去の作品『Nhà bà Nữ(ニャー・バ・ヌー)』『Mai(マイ)』などとは異なると本人は強調するが「騒々しさ」という点では共通している。

 

登場人物が絶えず大声で話し、言い争う場面が多く、会話が止まるとBGMや効果音が過剰に流れるため、観客は息つく暇もない。

 

『Nhà bà Nữ』は公開11週間で4750億ドン(約28億4197万5000円)を超える興行収入を記録して大ヒットとなった。しかし、その内容については「ほぼ全編が家族の口論と罵倒で構成されている」との声が多い。

 

主人公のヌー夫人は子供を叱り、長女のゴック・ニューが夫を罵倒し、次女のゴック・ニーと恋人のジョンも愛を語るよりも口論ばかりしている。

 

この傾向はタイン作品に限らず、近年のベトナム映画全般に広がっているという。

 

トゥー・チャン主演の『Nụ hôn bạc tỉ(ヌー・ホン・バック・チー)』も、台詞の多さが指摘されている。

 

また、クオン・ゴック監督の『Chị dâu(チー・ダウ)』も、ベトナム商業映画として一定の評価を受けたが「騒々しすぎる」との声が多かった。

 

こうした作品の中で特に印象的であったのは、登場人物が言い争う場面ではなく、嵐で荒れ果てた家の中で姉妹が静かに座るシーンであった。

 

観客はこのわずかな瞬間に「静寂の美しさ」を感じたと語っている。

 

映画における音(台詞・BGM・環境音)は映像と並ぶ重要な要素である。しかし、それが過剰になると、観客にとってストレスとなる。

 

韓国映画『The Way Home』のように、登場人物がほぼ言葉を交わさなくても、深い感情を伝えることは可能である。

 

ベトナムの詩人バン・ベトは「言葉が多すぎることで、本来伝わるべき感情が損なわれる」と指摘する。

 

映画でも無駄な台詞や騒音を抑え、観客に「静寂の余韻」を味わわせる工夫が求められる。

 

観客の間では「騒々しさは罪ではないが、作品が優れていなければ、それはただの騒音になる」との意見がある。

 

ベトナム映画界が今後、より洗練された音の使い方を取り入れるかが注目される。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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