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病院前でスリ被害を泣き叫ぶ女性、寄付金目当ての詐欺と判明
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<写真:thanhnien.vn>
ホーチミン市1区警察は13日、ニードン第二小児病院の前で窃盗被害を訴えた女性が、虚偽の情報を拡散し寄付金を集めていたことを明らかにした。
警察は女性をダクラク省からホーチミン市に移送し、ソーシャルメディアを悪用した情報操作の疑いで取り調べを進めている。
調査によると、10日未明にSNS上で幼児を抱えた女性が病院の前で泣きながら「950万ドン(約5万7035円)をすられ、子どもの診察費が払えない」と訴える動画が拡散された。
女性は病院の前で見知らぬ人物に道を尋ねられ、携帯電話の画面を見せられた後に意識を失い、目が覚めると所持金がなくなっていたと主張していた。
しかし、病院周辺の監視カメラ映像を解析したところ、女性は10日午前4時37分に病院に到着した後に朝食を取り、診察を受け、昼食のために外出するなどの行動を取っていた。
映像には女性が主張する道を尋ねてきた人物や窃盗の瞬間は映っていなかった。
さらに、警察が女性の銀行口座を調査した結果、口座名義はホー・ティ・スアンとなっており、登録住所がラムドン省のスアン氏(38)が管理していることが判明した。
しかし、スアン氏は実際にはラムドン省には居住しておらず、12日に1区警察はダクラク省エアカー郡で居場所を特定し、事情聴取を行った。
取り調べに対してスアン氏は「窃盗被害の話は虚偽であった」と認めた。
実際にはバス移動中に自身の不注意で現金を紛失したが、SNSで動画を投稿すれば寄付を募れると考えたという。
スアン氏の口座には2830万ドン(約16万9900円)が寄付され、そのうち診察費97万7000ドン(約5865円)と移動費15万ドン(約900円)を支払った後、2730万ドン(約16万3900円)が残っていた。
スアン氏はすでに動画を削除しており、警察は引き続き捜査を進め、法的措置を検討している。
当局は近年SNSを利用した虚偽の募金活動が増加しているとして注意を呼びかけており、今回のような詐欺行為に対して厳格に対処する方針を示した。
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