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ホーチミンのカラオケ監禁事件、裁判所が控訴審で再捜査を命令
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<写真:congan.com.vn>
ホーチミン市人民裁判所は18日、ゴーバップ区のカラオケ店「X-Men」で発生した暴行・監禁事件に関する控訴審を開き、一審判決を破棄するとともに、再捜査・審理を行うように命じた。
控訴審では一審における法律の適用に誤りがあったと判断された。
事件は2023年9月16日夜、被害者グループがゴーバップ区のカラオケ店「X-Men」を訪れた際に発生した。
被害者らは8人の女性スタッフによるサービスを受けた後、カラオケ代500万ドン(約2万9770円)を支払ったが、女性スタッフ7人へのチップ350万ドン(約2万840円)の支払いを拒否した。
これをめぐり被害者らは店側と口論となった。
その後、被害者グループの一部は店を出たが、店内に残っていた2人が従業員のフイン・バン・トム被告らによって支払いを強要され、暴行を受けた。
さらに、助けを求めるために戻ってきた別の被害者も店員に捕まり、個室に監禁された。
被害者は家族に電話で350万ドン(約2万840円)の送金を依頼したが、その後警察が駆け付けて事件が発覚した。
2024年11月にゴーバップ区人民裁判所はトム被告に対して、不法監禁と恐喝、公務執行妨害、傷害の罪で懲役5年6カ月の判決を下した。
共犯者3人にもそれぞれ懲役3年6カ月から2年の刑が言い渡され、一部の被告には執行猶予が付された。
しかし、一審判決後、被告側は控訴しなかったが、ホーチミン市人民検察院が法律の適用に誤りがあるとして控訴を提起した。
控訴審では、被告らが暴力を用いて被害者の意思を抑圧し、強制的に金銭を支払わせようとした点が問題視され、罪状がより重くなる可能性が指摘された。
また、一審では不法監禁の罪のみが適用されたが、実際には被害者を拘束し続けた行為が含まれており、犯罪の一部が見逃されている可能性があると判断された。
さらに、公務執行妨害の罪については、財産をめぐる犯罪として既に処罰されている行為と重複しているため、不適切な適用であるとされた。
控訴審の裁判官団は一審判決に重大な法律適用ミスがあったと結論づけ、判決を破棄し、事件の再捜査・審理を命じた。
今後、より厳格な法的判断のもとで審理が進められる見通しである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。