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ベトナムのAI活用実態、東南アジアでトップレベル

<写真:vietnamnet.vn>
シンガポールのECプラットフォーム「Lazada」が9日に発表した報告書によれば、ベトナムはインドネシアと並び、東南アジアにおいて最もAIを積極的に活用している国であることが明らかとなった。
報告書『AIギャップの解消:東南アジアのオンライン販売業者におけるAIの認識と活用傾向』によると、ベトナムおよびインドネシアでは、オンライン販売分野におけるAIの活用率が42%に達し、シンガポールとタイの39%を上回っている。
特にベトナムにおいては、カスタマーサポートやマーケティング、メディア分野でのAI利用が顕著である一方で、人事や物流・オペレーション分野での導入は限定的である。
ベトナムの販売業者におけるAIへの理解度も高く、全体の77%がAIに関する理解があると回答しており、これは東南アジア地域の平均である68%を大きく上回る。
また、AI導入に伴うコストや時間に対する懸念も比較的低く、35%にとどまっている。
AI導入の効果に関しては、ベトナムを含む東南アジア全体で89%の販売業者が業務効率の向上を実感しており、93%が長期的にはコスト削減につながると認識している。
ただし、導入コストや時間が障壁であるとする意見も64%にのぼった。
AI活用状況について、販売業者は3つのタイプに分類される。
第一に、ビジネス活動の80%以上にAIを統合している「AI活用熟練層」は、ベトナムでは22%であり、東南アジア全体の平均である24%に近い水準である。
第二に、AIを一部業務に取り入れている「AI関心層」は64%と多数を占めており、地域平均の50%を大きく上回っている。
第三に、導入に慎重な「AI慎重層」は14%にとどまり、地域平均である26%を下回った。
これらの結果から、ベトナムのオンライン販売業者はAIに対して積極的かつ前向きな姿勢を有しており、東南アジアにおける先進的なモデルケースであることが浮き彫りとなった。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。