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病院前で新生児の売買仲介、ホーチミンで裁判開始

<写真:doisongphapluat.com.vn>
ホーチミン市人民裁判所は4月11日、16歳未満の人身売買の罪で起訴されたチャン・ティ・ベー・ムオイ被告(37)およびグエン・バン・タイン被告(62)の裁判を開始した。
ムオイ被告はホーチミン市1区のトゥ・ズー病院前で宝くじを販売しながら、予期せぬ妊娠や経済的困難を抱える母親に接近し、新生児を「養子縁組」と称して引き取った上で、第三者へ転売する行為を繰り返していた。
具体的には、ティエンザン省出身の女性(37)が2023年4月30日に男児を出産後、育児が困難となり養子縁組先を探していた際に、ムオイ被告が1300万ドン(約7万8000円)の現金を渡して新生児を引き取り、後に不妊治療中の夫婦に約2500万ドン(約15万円)で譲渡していた。
また、別の事例では、7人の子どもを持つ女性から1300万ドン(約7万8000円)で新生児を引き取り、2023年4月17日にカントー市在住の夫婦に対し4500万ドン(約27万円)で譲渡した。
この際、紹介者には400万ドン(約2万4000円)、タイン被告には1700万ドン(約10万2000円)が分配され、残りの金銭はムオイ被告が得ていた。
さらに、妊婦健診のため病院を訪れていた女性に対し、出産前から子の引き渡しを約束させたうえで出産後に新生児を引き取り、不妊女性に対して5000万ドン(約30万円)と引き換えに譲渡していた事例も確認されている。
捜査当局の調べによれば、2023年3月から7月の間に、ムオイ被告およびタイン被告は計5人の新生児を引き取り、そのうち3人を第三者に譲渡し、金銭を得ていたことが明らかとなった。
なお、出産費用の補填目的で少額の金銭を受け取った母親や、養子として子を受け取った家族については、刑事責任を問わない方針が示されている。
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